釣りのテレビ番組を観ていると、
プロ釣り師の人が、
エサをこんな風に動かしてあげると、魚がこう寄ってきて、
更にこう動かすと、パクッと食いつく。。。
というかんじで、海の中で起こっていることを「想像」して、
だからどうする、ということを説明してくれるのだけれども。
「そんな想像よりも、海の中で釣れる時の実際の魚の動きを見せてくれ!」
と、思うのです。
しかしなぜかルアーの動き程度は海の中で見せることはあれど、
魚が食いつくところは決して映されないのであった。
想像はいつまでたっても想像なので、
実際には思っているのと全然違う、ということもあるんじゃないかなあ。
やっぱり実際に魚が食べる瞬間を見たいなあ。
とか、モヤモヤと考えながら観ているうちに、
はっ!と気が付いた。
もしかすると釣り師というのは、
この「海の中を想像すること」を楽しんでいるのではないか?!
更に言えば、
「その想像したことに対して
あの手、この手とチャレンジしている自分が楽しい!」
ということなのではなかろうか。
そんな「想像」を楽しんでいるところに
実際の海の中を見せてしまうというのは
想像の楽しさを半減させてしまうことになるのかも?!
だからあえて、釣り番組ではそんな現実的な場面は望まれていなくて、
釣り師が海の中の様子の「想像」を解説して、試してみる、という、
あくまでもロマンを掻き立てる形になっているのかもしれない。
釣りは男のロマン、と言われるけど、
まさに現実的に釣ることよりも空想を楽しむ時間が多いという点では
「ロマン」なのかもしれない。
とはいえ。
食べる目的で釣りをしている私は、全然ロマンが無いと言われようが、
海の中を直接見たい!のである。
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