へんてこえ日記〜酒と旅と自然とその他もろもろ ブログ

警視庁捜査2課を名乗る詐欺電話_050-から始まる番号は注意

突然、警視庁捜査2課を名乗る人から電話がかかってきた。
いくつか私に聞きたいことがあると。

結局は詐欺電話だったのだけど。
後から思いかえすとツッコミどころ満載で面白かったので、その時の会話を思い出して書き起こしてみました。

あと、詐欺被害が広がらないための事例として。
対処法の例としても使えるかもしれません。

電話がかかってきたところからのやりとりはだいたいこんなかんじ。
一応電話の男の会話の部分は「警」としてます。
早口で焦ったかんじの口調の若い男の声でした。

警「●●●●(私のフルネーム)さんですか」

私「はい。」

「わたくし警視庁捜査2課の者ですが、
●●さんの口座が国際金融詐欺に使用されているということがわかりまして、
いくつか聞きたいことがありますのでよろしいでしょうか。」

私「はああー?!」(国際金融詐欺?!。これはネタになるからメモしておこう。)

この時点ではまだ警察からの電話だということは信じて話していた。
なぜならば、数年前に最寄りの警察署から電話をもらったことがあるからだ。
その時は、マンションで自転車を壊された人がなぜか私のことを疑っているという小さな疑惑だった。
(正確には私の所有の“自転車”を疑っていて、その持ち主である私に電話がきた。もちろん無実なので逆切れして反論した。)

そんなこともあり、警察から電話がかかってくるということはあるものだという経験があったので、またそんなかんじかなー、と思いながら話を聞いたのでした。
とはいえ今度は国際金融詐欺って、ちょっと壮大そうな疑惑!。

警「まず、イトウマスミという名前に心当たりはありますか」

私「いやー。ないですけど。」(マスミって、男かな?女かな?)

警「イトウマスミという男が、国際金融詐欺で捕まりまして、
その時に、あなた名義の口座を2つ開設していることがわかりました。」

私「はあ。」(男だった!)

警「この被害に遭っている人が複数人いて、その人たちが振り込んだ口座が●●さんの名義なので、みなさんが●●さんが犯人だと疑って告訴しています。なので、あなたが犯人ではないということを証明する必要があります。」

私(国際金融詐欺の犯人ってちょっとカッコイイかも。)

私が犯人ではない証明くらい簡単にできそうなので、この時には「大変なことになっちゃったな」という困惑よりは、国際金融詐欺なら疑われるにしてもちょっとカッコイイな、なんて思っていた(名前だけの印象だけど)。そして何よりネタができた!というブロガーならではのワクワクもちょっとあり。

警「あなたのお名前が●●●●ということはわかりましたが、
同姓同名の方もいらっしゃると思うので、
本人かどうかを確認させてください。」

私「はい。」(私の名前と同姓同名はいないと思うんだけどな。。
まあいいか。生年月日を言わされるのかな。)

警「生年月日は、●●年●月●日、ですね。」

私「はい。」(向こうから言っちゃった!)

警「ご住所は、ここ3年以内の情報で●●●●●、、、ですね」

私「はい。」(現住所だ。しかし3年以内の情報って何が?)

警「ではこれで、ご本人ということが確認とれました。」

私(現住所かどうかは聞かないでいいの?。
それに本人確認って、私の方から情報言うんじゃなかったっけ・・)

ニセモノだとわかってから考えると、
住所、氏名、生年月日を知られているのは気持ち悪いこと極まりないが。
でもその程度の個人情報なんて、普通に世の中に漏れてるものなのでしょうね。
で、この情報だけだと特に何を盗み出すこともできないのでこうやって手間かけて詐欺を行おうとしているということなので。まあ、漏れても大したことない情報とも言えるだろう。

警「この2,3年で身分が証明できるようなものを紛失したりしていませんか?」

私「うーん。2,3年なら紛失してはいないですね。。。
あ!財布入りのカバンを落としたことはあります。」
(酔っぱらって落としたんだ!でも直後にすぐ警察に届けてもらったけど。)

警「でも出てきたんですよね?出てきたのなら大丈夫です。」

私(出てきたのなら大丈夫なのかな?
落とした時に情報盗まれるという可能性はどうでもいいのかな?)

警「パソコンで通販とか利用されますか?」

私「よーく利用します。」

警「セキュリティとかは大丈夫でしょうか。他の人が使う可能性とか。」

私「他の人が使うという可能性は無いですね。」

警「そうですか。最近、情報が盗まれるようなこととかありませんでしたか?」

私「あっ!最近、アプリからパスワードを不正に入手されたかもというメールが来ました。」

警「それはどこのサーバですか?」

私「サーバ??。サーバはわかりません。メールで通知が来たんです。アプリの。」

警「どういうアプリですか」

私「Evernoteです。」

警「エバーノート、、ではそれは重点的に調べます。」

私(ん?!エバーノートわかってる?情報それだけでいいの?
というか、これで流出してる情報なんてパスワードくらいだけど)

警「ベネッセは、わかりますか?」

私「(唐突だなおい)ベネッセ?!あの、、会社のベネッセのことですか?」

警「あ、はい。」

私「ベネッセは知ってますけど、やってません。」

警「そうですか。なら大丈夫です。」

このあたりで私はだんだんイライラしてきた。
この電話の男は、焦った感じの早口でベラベラとまくしたてるのだけど、どうもいまいち要領を得ないのだ。何がやりたいのか、何を私にやってほしいのかがわからない。

というか、これって詐欺電話じゃないのかな?
そういえば電話の向こうがしーんとして静かだ。警視庁の中ってもっと騒がしいんじゃないの?
そしてそういえばかかってきた電話番号は050から始まる番号で固定電話じゃない。

あとは、暗証番号か何かの情報を聞いてくるとか、いくら振り込めとか言ってきたら、確実だな。

そうなってくると、この早口男の要領を得ない話に延々と相手をしているのに疲れてきた。なので私の方から結論を早めるよう誘導してあげることにした。

私「あのー、で、何をすればいいんですか。」

警「犯行に使われた口座があなたのものではないということを証明する必要があります。」

私「だからー!(ちょい切れぎみ)何をすればいいんですか。」

警「ええと、、早急に証明する必要があるんです。」

ああもう。せっかくこっちから誘導してあげてるんだから、暗証番号聞くなり、いくらか振込せよとか指示してくれ!このままでは埒が明かない。もういいや。

私「じゃあ、すぐ近くに警察署があるんで、そこ行って手続きするんでいいですか?」

これ言えば電話切るなりして終わるかな?と思ったのだけど、早口男は電話を切らず、即座に答えてくる。

警「はい。それでもいいですよ。どちらの警察署ですか?」

私「●●警察署ですけど。」

警「では捜査2課に来てください。」

捜査2課って言うの早っ!。引継ぎちゃんとしてくれるの?。
ていうかかけてきたこの男も捜査2課って名乗っていたな。
部署のレパートリー捜査2課しかないのか 笑。
それに一般市民がいきなり「捜査2課お願いします」って尋ねていっていいのかな 笑。

でも、警察署行くって言っても「来てください」と言ったので、もしかしてやっぱり本物なのかな?とも半分ここで思ったのでした。

警「今すぐに行きますか?」

私「えー?!いや。。(すぐに行った方がいいのかな?)
うーんと、、すぐには行けないですけど。」

警「何時くらいに行きますか?」

私「いやあ、わからないです。。」

警「だいたいでいいんで、何時頃ですか?」

しつこいくらいに何時に行くのか聞いてくる。

私「(そんなに言うなら早く行った方がいいのかな?)じゃあ3時頃。」

警「わかりました。3時頃ですね。行く前に電話ください。」

で、電話を切ろうとするので、

私「あ、ちょちょ、ちょっと待って。どこに電話すればいいんですか?!」

警「この電話でもいいし、●●警察署でもいいです。」

私「わかりました・・」(●●警察署の電話番号わかんないよ。特に捜査2課の。)

以上で電話は切れた。

警察署に行ってもよいと言われたのでやっぱり本物なのかなあ?と少しの間思って、ツイッターにつぶやいたりしてみたのだけど。

ていうか国際金融詐欺ってどんな詐欺なのだ?と思ってググってみていたら、
電話番号の口コミが投稿されているサイトがひっかかってきて、そこになんと同様の手口の詐欺らしき電話がかかってきていたという情報が掲載されていた。

わー。やっぱり詐欺だったのかー。

そしてほとんど同様の手口だった。

電話帳ナビ 電話番号 05035796801/050-3579-6801の情報

しかし去年から同様の手口でやってるようだけど、ちゃんとひっかかって被害に遭った人はいるんだろうか?

あんなに早口なだけでどうしたらいいのかの指示がなかなかこないような詐欺って。ちゃんと詐欺できてるのか不思議。
結局10分も話したのに私のパスワードも暗唱番号も全く聞き出してくれなかったな(笑)。

だいたい、口座が作られたといってもどの銀行の口座なのかの話が無いままだった。
ホントに私の名義で作られた口座が詐欺に使われているのだとしから、きっと莫大な金額が振り込まれているのだろうなと思うとちょっとワクワクしたのに(笑)。

この件できちんと被害に遭うとどうなるのかの結論まで知りたい。
もう少し我慢して付き合って観察してみればよかった。


URL :
TRACKBACK URL :

Comments & Trackbacks

  • コメント ( 2 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. 私も同様の電話がかかってきました。
    050から始まる電話で行きなり『警視庁捜査2課です』と内容は上記と同じです。

    私の前の名前(結婚して名前が変わってます)、住所(こちらも3年以上前で今は県外在住)

    ちゃんと知っていたので最初は信じてしまいましたが暗証番号も聞かれることなくまた折り返しますと。

    不信に思ったので警視庁捜査2課に電話をかけて『小森という捜査員はいるか?』ときいたら『存在しない、多分詐欺のアポ電話だと思うから今後出ないように』と言われました。

    自分の情報が漏れているのは怖いが何事もなければいいなと。

    皆さんも気をつけてください。

    • 情報ありがとうございます。
      その後折り返しは無かったのですか?
      意外になかなか最後のところまでたどり着かせてくれない犯人ですねww。

Leave a reply

*
*
* (公開されません)

Return Top