へんてこえ日記〜酒と旅と自然とその他もろもろ ブログ

三宅島キャンプ2015SW_2日目_しましまのおじさんのレクチャー

3_012ブダイとアカハタ?

3_001朝は5時半くらいに目覚める。

写真はキャンプ場を外側から見たところ。
3_002ちょっと曇気味で、雨が降りそうかも?と思う。
のだけど結局は降らずに晴れたのだけど。
3_003朝ご飯。
S尾さん特製の金華ハム入りチャーハンが美味しい。

3_004前日の残りのカレーを追加してカレーチャーハンにしようとしたが、
カレーの分量が多すぎてチャーハンというよりリゾットぽい。

ここに生卵を乗せて、くずして食べると
マイルドになってとっても美味しい。

自由軒という店にこんなメニューがあるらしく、
この料理を「自由軒のカレー」と呼んで食べた。
(画像検索してみたらまさにこんなかんじのカレーだった)
3_005今日は錆ヶ浜で釣りをすることにしたのだが、
食事が終わって用意して、出かけられるようになった時には
8時半位になってしまった。

しかし次のバスは11時30分くらいまで来ない。
3時間もどうしよう・・・
というところで、レンタカーを持っている隣の7人組の男性グループに
貸してほしいなー、オーラを出しつつ、
最後には直接交渉に行き、
2回に分けて乗せてピストン輸送で送ってくれることになった。
昨日の「鼻毛」の話で仲良くなったのが効いた。

そして彼らは「ピストンじゃんけん」をはじめて、
負けた人が運転して連れていってくれることになった。
しかも2台とも使って、二人が運転して一度に連れていってくれることに。
何とも有難い。

送ってくれた車の中で聞いたところによると
彼らは宇都宮から来た、地元の昔からの友達仲間で、
毎年いろんな島に行っているらしい。
去年は神津でその前は式根と言っていたかな。
荷物がものすごーく多いので、キャンプ初心者かと思ったけど
そうではないのか。
(でもそういえば去年までキャンプかどうかは聞いてないや)

送ってもらったおかげて、
9時頃には錆ヶ浜に到着することができた。
非常に時間の節約になって大感謝である。
3_006大型船が到着する堤防で釣りをする。

まず餌を買いたいのだけどお店がよくわからなかったが
「ホテル海楽」の1階で仕入れることができた。

釣りを開始して間もない頃、
私の竿に一発目のアタリがきた。
しかもかなり大き目。
3_007ブダイ雌タモを使って引き揚げてみると、ブダイだった。

わー。今までで釣った中で一番大きい。
これは釣った感があって嬉しい。

しかもその後すぐにまた次のアタリが。
またしても同じブダイだった。

うわー。やっぱり三宅まで来ると
魚も大きいのが釣れるんだなあー。

しかしこの後、ぱったりと釣れなくなってしまった。

お昼まで釣ったのだけど、釣れたのは私のこの2匹と、
Sカさんが釣ったアカハタらしき1匹のみで
他の人は釣れないまま。

隣で釣っていて何かとアドバイスしにくる、
しましまの服を着たおじさんによると、
12時にこの堤防は一旦立ち入りできなくなって、
13時半に船が来て、その後、
14時半くらいからが釣れるようになる。
とのことだ。

なので12時にいったん引き揚げて、
錆が浜の奥の岩場へ泳ぎに行った。

この岩場には、入った瞬間からたくさんの魚が泳いでいた。
大きいのも小さいのも。色々。

ボラはゆっくりしてるので銛で突けそうだったけど
銛のゴムが切れてしまっていたので
それではさすがに突けなかった。

そういえば最初に三宅で初めてのシュノーケリングをして
魚がたくさん見えて楽しくて、島にはまったきっかけが
この錆ヶ浜だったのだなあ。
今でもやっぱり魚の多さは健在だった。
3_009錆ヶ浜から堤防を望む。
橘丸がやってきた。

14時半頃から再び堤防に行って釣りを再開。

確かにアジが回ってきている様子で、
堤防の先の方からだんだん釣れる人が出てくる。
我らの隣も初心者ぽいのにたくさん釣れ出したなー、
と思ってからしばらくすると
こちらの方にも魚がたくさん寄ってきているのが
水面からもわかった。

そのうち、私が1匹、2匹と釣れだした。
しかしまあ、釣れるんだけど他の人に比べて入れ食いというかんじでもない。

釣れずに飽きて「もうやめよー」と向こうに行っていたS尾さんが
どうやら隣のおじさんがコマセを蒔いてくれたおかげで急に釣れ出して、
釣れるたびに走ってアジを持ってくる。

そしてコマセを蒔いてもらっているだけではなく
そのうち、そのおじさん自家製の仕掛けまでもらって、
それで更に釣っていた。
3_010しましまのおじさんが、一匹も釣れずにいたN雲さんに見かねてレクチャーを始めた。
コマセの量、蒔き方、糸のたらし方など、
おじさんの竿を持たせて手取り足取り指導している。
すると、本当に釣れた!
教えられたとおりにやっただけで釣れるもんなんだあ。

一方私の竿にはほとんどこない。
相方に至っては一匹も釣っていない。
この差は何なのだ?

しかしN雲さんも自分の竿とコマセで釣ってみると
全然釣れない。
というか、なぜかコマセを蒔くとアジが逃げていくという不思議。

「一匹くらい釣ったのか?」としましまのおじさんが言って
N雲さんが「釣ってないです」と言うと、
「これ使ってみな!」とおじさんの竿とコマセを貸してくれた。
そしてそれを使ってN雲さんが釣ってみると、なんと釣れたのだ。
何が違うのか不思議だ。

そして更に、しましまのおじさんは
「料理する人誰?!」と聞いてきたので、私が「はい!」と手をあげると
「さばき方教えてやるから、見てな!」
と、車からまな板と包丁を取り出し、
クーラーボックスからアジを一匹出して、
捌き方のレクチャーを始めた。

3枚におろしたところで、身に残った骨を触ってみろと言って触らせて
「いいか。今、骨があるだろ。覚えておけよ」と言う。
そして「しっぽの方から、斜めに切る・・・」と、
我らの人数分の4切れに切って、
「食べてみな」と言うので、食べてみると、新鮮で美味しかった。
「骨ないだろ?」
確かに骨が無い。
「魚の習性を知ってるからな」
と言うのだが、魚の修正と、骨がなくなる秘密が
どう関係あるのか謎だ。

そしてまだ2匹目を捌き始めた。
レクチャー時の言葉は、台本があるかのように同じだ。
身についた骨も再び触らされた。
「ほら、今は骨があるだろ」
さっき触ったから知ってるよ、と思いつつ
「ありますねー」と乗ってみる。
そしてしっぽの方から斜めに切って、
またきちんと4等分して食べさせる。
「わー。骨がないですねー。手品だ!」
さっき食べて知ってるんだけど、一応乗っかってみる。

「魚の習性で、骨と逆に切るから骨が半分になるから
食べても骨を感じないんだよ」
とおじさんの種明かし。
しかしそれは魚の「習性」ではないような・・
と思いつつ、突っ込みはしないで「へー!だからかー!」と感心しておいた。

しかしここで終わらない。
しましまのおじさんは同じことを最低3回言うのだ。
「今度は試しに逆から切ってみようか」
また先ほどと同じ手順とセリフで途中まで捌いて、
今度はしっぽからではなく逆から斜めに4等分して切っていった。
「わー。骨がない!不思議!」
実は、これもそんなに骨ないな、と思ったけど
面倒なので乗っておいた。

あと、しましまのおじさんにうるさく言われたのが、
「お前ら、アジは10分で腐るから、
発砲スチロールどっかでもらってきて氷につけとけ!
腐ったの食べたら死ぬぞ!」
これも最低3回は言われたと思う。

結局我らの釣果は
私が最初の頃に釣った2匹、
S尾さんが隣のおじさんにコマセを蒔いてもらい仕掛けをもらって釣った5匹、
N雲さんがしましまのおじさんの竿でマンツーマン指導で釣った2匹、
相方がまさかのボウズ、
という結果であった。

最後にもう帰ろうという時に、しましまのおじさんが
「キャンプは何人で来てるんだ?」と言うので
8人ですと言うと、
おじさんのクーラーボックスを開けて、
自分の釣ったアジを何匹も取り出して、地面に落としていった。

10匹くらいもらったので、けっこうな数になった。

アジの釣り方について、今日N雲さんが体得したところによると、
ポイントは「コマセ」らしい。
コマセは我らの使っている粉のやつじゃなくて、オキアミを使うべし。
そうすると沈むのが遅いので、オキアミが漂っている間に
サビキをその辺に入れると食いついてくるとのこと。

なので帰りがけにホテル海楽でオキアミブロックと氷を買っていき、
N雲さんがどこかからかっぱらってきた発砲スチロールに入れて
持ち帰った。
3_011夕日がきれいだった。

17時35分の最終のバスに乗って、
神着のバス停で降りると、
隣のテントのお兄ちゃんたちが歩いて焼肉屋に行くというところだった。

発泡スチロールに入った大漁のアジを見せて
「なめろうにするから、あとで車のお礼にあげる」
と言って別れた。
3_012ブダイとアカハタ?午前中に釣ったブダイとアカハタと、
午後に釣ったりもらったりした大量のムロアジ。
3_013ムロアジを捌く。
昨日の固かった魚に比べると格段に捌きやすい。
ムロアジは特に身がやわらかくてそして大きい。

しましまのおじさんの言うとおり、
新鮮なので皮も手で剥くことができる。
3_014ムロアジのなめろう。
大量にできてしまった。

生臭くなくて、めちゃくちゃ美味しい!
3_015そして残りはアジフライに。

身が大きすぎて鍋に入らなそうなので、
大きいのは開きではなくて切り身で揚げた。
3_016揚げたそばから食べていく。

3_017サクサクのふわふわで、すごーく美味しい!

パンにはさんだ「フィッシュパン」もグッド。
ここに刻んだキャベツなんかも入れたフィッシュパンを沢山食べたいなあ!
と思った。
3_018アジ以外は捌くのが大変そうなので、鱗とハラワタだけ取ってそのまま焼いた。

すると中2のTくんが焼いていたブダイの口に
虫が入っているのを発見した。

取り出してみると、白い大きいダンゴムシみたいな虫が!
こんなのが口に入ってるの?!
と思ったら、もう一匹にも入っていた。
なんじゃこりゃー。
寄生するには大きいけど、寄生ちゅうなのでしょう。

写真の右下のが、出て来た虫。
ブダイの口の中がいっぱいになるほどの大きさなんですが。。

後で調べてみたところ、この虫は「タイノエ(鯛の餌)」と言って
タイの口の中に棲む寄生虫なのだそうだ。

それにしてもでかすぎる寄生虫だなあ。。
ちょっと衝撃的であった。
3_019じゃがバターと三宅産の万願寺トウガラシ。

万願寺トウガラシはそのまま焼いただけなのだけど
甘味があってジューシーでものすごーく美味しい。

21時頃に隣のテントのお兄ちゃんたちが焼肉屋から
「なめろう!なめろう!」と言いながら帰ってきたので、
大量にあったなめろうを一皿あげた。

しばらくするとお兄ちゃん達は夜の魚突きに出かけたようだ。
そして明かりにするためなのか、
何とレンタカーの軽自動車で浜辺に乗り込んでいった。

「軽なんかであんなところに出ていったら絶対スタックするよ!」
と言っていた通り、やっぱり車は動かなくなったようだ。

そして兄ちゃん集団がみんなで押して、
なんとか前に動かしてはいたが、上にはなかなか上がらない様子。
あーあ。

しかもこの車、正確に言うとレンタカーではなくて
お兄ちゃんたちが来る時に乗ったタクシーの運転手さんに
「レンタカーが一台しかない」と話をしているうちに
個人的に貸してくれた車なのだ。
なので「わ」ナンバーではないのだ。
そんな好意をアダで返すように、車はスタックしまくっていた。

そのうちなんとか斜め上の方向に車を押して走らせたところ、
なんと目の前に大きな石が!
という漫画みたいなアクシデントもありつつ。
再び進路を取り直して、なんとか道まで車を出していたのだった。

しかし、その出した車を試運転してみたら
走るとキーキー音がしている様子。
あーあ、壊しちゃったのかな、どうするんだろう?
修理費いくらかかるんだろうな?
とか心配しつつでも他人事な我らは飲みながら様子を伺っていたのだが。

昼間に乗せてもらった時にした話からすると、
そういえば中には整備士の人もいる、と言っていた。
そしてさすがというか、タイヤを外して何やらやって、
最終的にはちゃんと音がしないように直した様子であった。
すごい。
バカみたいだけど最終的にはすごかった。

あー、良かったね、ということで。
霧島とモヒートのパックを空にして
早めに寝た。


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