ホテルから5、6分歩いたところで栄町市場の近辺に到着した。
古いアーケードにポツポツとお店があったり。
外で人が飲んでいたり。
入るのに勇気が必要なあやしすぎる店もある一方、
新しいお店もいくつもできていたので、若い普通の人も多く飲んでいる。
歩きながら目ぼしいお店を物色する。
以前も行ったことのある「おでん東大」は、従来は21時くらいから開店していただけど、コロナの影響で今は18時から開店しているようだ。
なので入ってみて「4人入れますか?」と聞くと、
ママさんに「入れるけど、今2組が待っていてまだ注文したものが出せてない状態なんですよね」と言われた。
要するに混んでてしばらく食べ物が出てこない状態らしい。
見た目入りにくそうだけど有名店なので平日でも混むのね。
諦めて他を探す。
ウロウロしたあげく、事前に調べたところでは一番沖縄料理が一通りそろっていそうなお店「うりずん」に行ってみることに決めた。
しかしグーグルマップで調べながら進んでみるも、道が入り組んでいて、なかなか思うように辿りつかない。
「え?この道?」というかなり奥の方の入り組んだ小道を入りこんだりした挙句、ようやく辿りついた。
「うりずん」。
改めてみると表通りからは見つけやすい場所だったかも。
小さなお座敷の個室に通された。
沖縄ガラスのランプシェードがキレイ。
しかし薄暗くて、細かい文字で説明がかかれているメニューの説明が、アラフィフメンバーたちには読みずらかった。
ビールは、オリオンのプレミアムビールだった。
「ミミガーさしみ」。
ミミガーって硬いイメージだったけど、これはそれほど固くなくて食べやすかった。
三杯酢が美味しい。
「スクガラス豆腐」
硬い沖縄豆腐に塩気のあるスクガラスを乗せた定番料理。
私は好きなんだけど、他の人たちはみんなビジュアル的にも、スクガラスのチクチクするかんじもダメだったみたい。
調べてみると「スクガラス」はアイゴの稚魚だそうだ。
言われてみれば確かに、将来チクチクとした毒のあるヒレを持つようになりそうな主張は小さいながらもある。
人気ナンバーワンという「ドゥル天」
田芋という沖縄独特の芋のコロッケのようなもの。
これ美味しかった。
この店で一番忘れられない味かも。もう一度食べたい。
しかしこのお店オリジナルらしいので、行かないと食べられないのが残念。
右は「ナーベラーンブシー」。
ナーベラーはヘチマです。味噌味で美味しい。
左は「豆腐チャンプルー」。
「スーチキ」とは、塩漬け豚肉。
ゆがいて塩抜きしてあるので、脂っこくも、しょっぱくもない。
そう。改めて沖縄料理を食べてみると、全体的に薄味だということに気が付く。
「醤油味」のものが無いかもしれない。
そして煮物も砂糖を使っているかんじがしないので、しつこくない。
沖縄の人の長寿の秘密がわかるような気がする。
「血イリチイ」という名前で「血」が気になったけど頼んでみたのが、これ。
豚の内蔵を血で痛めたもの。レバーぽいかんじ?
でも意外と臭みはない。
泡盛にはこういうちょいクセのある食べ物が合うと思う。
ピントが合ってないけど奥にあるのが「ミヌダル」。
黒ゴマを豚肉にまぶして蒸したもの。
黒ゴマ煎餅のやわらかいやつみたい。
泡盛はカラカラに入って出てくるけど、1カラカラの分量が少ないので2カラカラづつ注文した。
でもそれでも少なくてすぐなくなってしまう。
本当はこのお店、甕古酒がウリのようなのだけど、
絶対にハイペースで空いていくことが予想され、
値段高めの古酒を飲むのは危険なため、普通の泡盛にしておいた。
飲んだ銘柄は
「ニコニコ太郎」
「松藤」
「どなん」
ずいぶん色んな料理を食べたけど。
最後に「ジーマミ豆腐」と、「フーチャンプルー」。
ピーナツ味のジーマミ豆腐は予想通りというかんじだったけど。
今回の旅で高評価だった沖縄料理はなんといっても「フーチャンプルー」だ。
見た目と食べた感じは「卵焼き?」というかんじだけど、
麩に卵を浸したものなので、麩の食感もあってなんともいえない絶妙な美味しさだった。
22時半に閉店とのことなので、お開きにする。
お会計は17,380円だった。
けっこう食べた割には高くはないけど、泡盛をそんなにたくさん飲んだ気はしていないので安いともいえないか。
そもそも那覇の居酒屋では、飲み放題680円とか、ビール1杯100円とか、
そんなかんじの謎の飲み物格安の店が多いのである。
明日は飲み放題めざしてお店を探索してみよう。
コメント