近所で気になっていた中華屋に、ついに入ってみた。
気になっていたけど外観は御覧のように、
やっているのかも不安になる感じの寂れた風情なので、
なかなか入る勇気がなかった。
店外から読み取れる情報はホワイトボードに書かれた
日替わりランチのみ。
でも今日は他に目星をつけていた店もいっぱいで入れなかったこともあり、
えい!と入ってみた。
入る前に予想していは雰囲気は、
常連の現場仕事的なおじさんが漫画を読みながらラーメン食べてる
小汚い感じのお店と思っていたのだけれども。
意外なことに、数人いた客層は思ったより若めで小奇麗だった。
店内は古いのだが、でもなんというか、小奇麗なのである。
壁に貼ってあるチラシやポスターは良く見ると音楽系のものだ。
そういえば店内に流れている音楽も、外観のイメージとは違って
ジャズぽい音楽だ。
というか何というジャンルの音楽なのかなこれ。
チラシの音楽も含めてそうなんだけど。
クラシックというほどクラシックでもなく、
ジャズというほどジャズでもなく。
知識不足でよくわからないのだけど。
とりあえず管弦楽の音楽、と言うしかないが。
まあともかく、ボロボロの中華屋っぽくはない雰囲気の音楽が流れている。
そして壁紙も、すでに古いのだけれども
元々の上から張ったと思われる、これまた中華屋の雰囲気ではない壁紙だ。
この壁紙を含めて、定宿にしている秘境の小白沢ヒュッテを彷彿させるものがある。
なんだかこの店、かなりのダークホースなのではないか?
「SEASONAL MENU」として貼られているメニューのラインナップが
小洒落ていて美味しそうなのも意外。
トマトとナスのバジリコ炒め
マコモダケとスルメのかき揚げ
穴子の山椒まぶし炒め
豚の温しゃぶ(パクチー入り)
どうですか。
夜に来てこれをつまみに飲みたい!
と思えるラインナップ。
店内を観察するにつれ、外観とのギャップが深まっていく。
ところで肝心の料理の方だが。
お店のご主人は40~50代くらいの男性一人でやっているのもあって、
料理が出てくるのがとても遅い。
まず一緒に来た相方のあんかけそばが先に来てから
私の頼んだ中華丼を作り始めた様子で、
「具は同じじゃないのかな・・?」と思ったりもしたけれども。
この姿も意外であった。
具がゴロゴロと大きくて、餡が少な目のあっさり系。
そして味もあっさり系だ。
濃い味が好きな人、中華のがっつり系を求めてきた人には物足りないと思うが、
そんなにがっつりした気分ではなかったので、
ちょうど良かった。
中華丼というよりは、「野菜丼」という感じで
女子のランチとしても、もたれずヘルシーで良いかも、
と思える味。
ところで、水のグラスも中華屋っぽくなくて
シックなテーブルクロスに映える感じなのでした。
スープも出汁が効いてる感じではない薄味だったので
本当に単に出汁が効いていないだけという可能性もあるのだが。
でもまあ、この意外性が多すぎる雰囲気混みで
個人的にはポイントが高く、
またチャレンジしてみたいお店となった。
常連らしき女性客とご主人が話しているのを聞いていたところによると
土日の夜は満員になるらしい。
そして木曜日~日曜日しか営業していないらしい。
うーむ。是非一度、夜に飲みに来てみたい。
ところで場所は、住所としては蕨市なのだけど、
蕨駅と戸田駅の真ん中くらいにあって、
少し戸田駅寄りなので、タイトルには「戸田」と書きました。
うちの近所だし。
つまり駅から徒歩15分ほどと全く駅前でもなくて、
あんなに入りずらい外観なのだけど
ポテンシャルが高そうなお店を
近所に見つけたというのはちょっと嬉しい。
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