「気が付くと男子トイレの方に入ってしまった!」
と、何度も同じ間違えをしてしまう、間違えやすいトイレというものがある。
男子トイレの中に入るといっても、
さすがに個室の中まで入ってしまうのではなくて、
入口を入ったところで男子用便器が並んでいるのを見て「しまった!」と気が付くのですが。
あまりにも何度も間違えてしまうので
その要因を分析してみたら、
大きく二つの原因があることがわかった。
その1:
男女のマークに色が付いていない。
色が付いていないと0.5秒くらい見分けるのに時間がかかってしまう。
お洒落なトイレほどありがちで、お洒落度が増すほど、見分けずらいデザインになる。
その2:
女子トイレの入り口が奥にある。
女子トイレは男子から見えにくように、という配慮なのかもしれないけど。
イラストで描いているようなかんじで共通のトイレの入口前に立った時点では、
男子トイレのマークだけが見えていて、男子トイレへの道のりしか見えない配置。
女子トイレの方に進むためには、
・見えている男子マークを、「女子ではない」と認識し、
・女子トイレのある場所を探す
という2つの行動が必要になるため、
無意識でいると、そのまま見えている男子トイレの方向に進んでしまうのである。
この二つが組み合わさると、女子トイレを見分ける判断に2秒くらいかかるのだが、
「トイレに行きたい!」と焦っている時の2秒は大きいため、
本能的にこの判断時間を削ってしまいがちになるのだ。
そんなわけで原因は理解しているのだけれども、
イザとなるとやっぱりまた同じことをやらかしてしまったりするのである。
トイレデザイン業者のみなさま、参考にしていただけると幸いです。
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