放火事件が相次いで起こっている影響で、避難はしごが売れているらしい。
折りたたまれているはしごを窓やベランダの外にバラバラっと落として使用するものだ。
そんなニュースがテレビで流れていた。
それを見て、ずっと邪魔だった物に対して少し良かったと思えるようになった。
うちには避難はしごがあるのだ。
我が家のマンションでは、各階に1部屋のみ、避難はしごが設置されている。
うちはたまたまその避難はしごがある部屋になってしまった。
その避難はしごは、ベランダの床に設置されていて、フタを開けてはしごを降ろして下の階に降りていく仕組み。
人間が下りるくらいなのでそこそこ大きな面積を占めていて、段差もあるので、これがベランダにおいて微妙に邪魔なのだ。
しかも年に一度だか2度だかと頻繁にある火災報知器検査の日には、
ここのはしごの検査も行われるので、回りに物を置いておかないようにしなければいけないし。
色々面倒で邪魔なので、この避難はしごの部屋にあたってしまったのはハズレだなあ
と思っていたのであるが。
今、皆がわざわざお金を出して避難はしごを買い求めている中、
もともと設置されていて、しかも頑丈な物が、うちにはある!
と思うと、少しは報われたような気持ちになった。
でも本当に報われるのは、火事が起こってこのはしごを使って脱出できた時であるが
そんなことが起こるくらいなら報われなくてもいいので、
やっぱり微妙なかんじ。
コメント