今回の芥川賞受賞の2作品がどちらも興味あるテーマだった。
「バリ山行」はタイトル通り登山の話だし、
「サンショウウオの四十九日」は結合双生児の姉妹が主人公の話で
作者は現役のお医者さんだという。
両方とも読みたいなと思っていたところ、
本屋をフラフラしていると、今月の文芸春秋に2作品とも全文掲載されているらしいので、購入した。
2作品とも読める上に選評や受賞者インタビューなども読めるので、それぞれ買うより完全にお得だ。
営業妨害ではないか?と思うほどのお得なのだけど、いいのでしょうか。
今日はちょうど暇なので読書デーにして早速
「サンショウウオの四十九日」から読んでいった。
それにしてもこんなに分厚い本を買ったり読んだりするのは久しぶりのせいか、
「本を読んでる」感はあるのだが、
同時にその「分厚い本を読んでる」感に対する条件反射で、眠くなってしまう。
面白いのに、なぜか眠くなってしまって、しばしばこっくりと寝落ちしてしまうこともしばしば。
だけどなんとか読み切った。
小説の中の結合双生児の設定は脳も含めて全ての体が半分づつ分け合っている設定なのだけど
その場合でも意識は二人分で独立しているというのが興味深くて
実際はどうなのだろうかと事例を調べようとしてみた。
だけど意外にあまり研究されていないのか?手記も残っていたりしないようでネット上ではほとんど見つけることができなかった。
見つかるのは「くっついた二人を切り離す手術をした」という事例がほとんど。
思考実験的な設定の小説のようだけど意外にその心情が綴られているのは
この小説くらいなのだろうか?
寝たり起きたりして時間がかかってしまったので
「バリ山行」はまた別の日にとっておこう。
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