そういえば、前回書いた手乗りにならなかったインコの最後は、
飛んで逃げていってしまったのだった。
ある日、インコのカゴを掃除しようと庭に出て、
カゴの扉を開けたところ、インコが飛び出てしまった。
すると飼っていた犬ラッキーが、空中に飛び出したインコを、パクっと咥えてしまった!
ラッキーはけっこう野性的で、
よくスズメを捕まえており、その捕まえたスズメは土に埋めているような犬だった。
そんなラッキーなので鳥を見たらパクっと行くのは本能的なものだったのかもしれない。
私は「ぎゃー!」と叫びつつ、ラッキーの頭を、ポコン!と叩いた。
すると、ラッキーは口をパカっと開けて、
そしてインコは口の中から空へ羽ばたいて行ってしまった。
ここで不思議だったのは、ラッキーがインコを嚙み殺していなかったこと。
これがスズメだったら、口に入れた瞬間にガブッといって確実に殺していたはずなのだが、
元気に飛び立っていったところを見ると
インコの場合は口の中に含んだだけの甘噛み状態だったということだ。
これは、インコをスズメのような獲物ではなくてペットの一員として認識していたということなのかもしれない。
ところでこの手乗りにならなかったインコの名前を憶えていないため「インコ」と書いているのだけれども、
手乗りになった2匹の文鳥は、夢子と小太郎という名前だったことを憶えている。
そんな私の関心の違いも、手乗りにならなかった原因なのかもしれない・・と今気が付いた。
コメント