犬の歯医者さんで歯石取り

へんてこえ日記


りつりんを歯医者に連れて行こうとは、何年も思い続けていた。でも、なかなか踏ん切りがつかないでいた。
歯磨きが上手くできないままここまできてしまったので、歯は茶色く、歯石もかなり付いていそう。歯茎も黒っぽいので、歯周病の可能性もある。口臭があるのも歯周病の特徴だそうだ。見た目の問題もあるけれど、それ以上に、歯周病が進行すると歯がグラグラして抜けたり、歯周病菌が体内へ回って心臓病などの原因になることもあるという。そのためには歯石取りをするのが一番なのだが。

躊躇していた理由は一つ。犬の歯石取りは、全身麻酔で行う必要があることだった。SNSでは時々「歯石取りの麻酔から覚めずに亡くなった」という投稿が流れてくる。そんな話を見るたびに「そんなことになるくらいなら、歯石が付いたままの方がいい。」そんな気持ちになってしまっていた。

そんな感じで、りつりんが来てから約8年間。歯石はずっと気になりつつも、一歩を踏み出せずにいた。

先日、りつりんの両親の飼い主であるSカさんから「今度ラン(りつりんのお母さん)が歯石取りをするんだけど、りつりんもやった方がいいよ。」と言われた。
「いやあ、ずっと気になってはいるんだけど、全身麻酔が怖くて・・」そう答えると、
「だから歯科専門の病院を探してお願いすることにしたんだよ。診てもらったら『もっと早く連れて来てくれれば』って先生に言われたから、できるだけ早めに行った方がいいと思う。」と、猛烈に勧められる。

うーむ。
でも全身麻酔が怖い。

そう思いながらも、確かに早めに処置しておくに越したことはない。そこから、近くで歯科に強そうな動物病院を調べまくった。歯石取りの流れ、術前検査、麻酔方法・・。調べれば調べるほど詳しくなった結果、比較的近くに安心して任せられそうな病院を見つけたので、思い切って予約した。

初日は診察。まず歯の写真を撮り、どこにどのくらい歯石が付いているかを見せてもらう。その上で、歯石取りを行うかどうかを確認される。(もちろん、この時点でやめることもできる。)

処置をする場合は後日改めて行うことになり、この日は術前検査として血液検査とレントゲンを撮ってもらった。この検査によって、全身麻酔をかけても問題ないかを確認し、リスクを減らすことができる。
結果はすぐに出て、先生は一つひとつ丁寧に説明しながら「問題なく処置できます。」と言ってくれた。若い女性の先生なのだが、本当に説明が細かく丁寧で、それだけでもかなり安心できた。

処置当日の説明では、全身麻酔後に歯科レントゲンを撮り、歯茎の中まで確認するとのことだった。土台の骨が溶けている歯が見つかった場合、抜歯するかどうかについても事前に希望を書類へ記入した。
「ひどい歯は抜いてもらって構わない。でも可能なら残してほしい。」という方針でお願いする。
もし途中で判断が変わる場合は電話をくれるとのことだった。

説明書には「14時頃のお返し予定ですが、麻酔の覚め具合によっては入院になる場合があります。」と書かれていた。それを説明しながら先生が「でも、まだ覚めなかった子はいないですけどね。」と言ってくれた。この一言が、一番安心できた。

そして10日後。いよいよ処置当日。前日の22時以降はご飯禁止。朝は水もNG。腹ペコ状態で病院へ向かう。・・とはいえ、りつりんは普段から気まぐれで一日食べないこともあるので、その辺は意外と平気そうだった。

朝9時に病院へ預ける。当日は体調確認だけして、そのまま引き渡した。

待っている間。かなり安心はしているものの、
「今頃、麻酔で眠っているんだろうな。」
「電話がかかってこないといいな……。」
そんなことを考えてしまう。2か月前の相方の手術の日と、ほとんど同じ気持ちだった。

何の連絡もないから、きっと問題ないんだろう。そう思いながら14時半に迎えへ向かった。

受付で待っていると、すぐ横の診察室から「キュイーン!キャンキャン!キューン!」と犬が鳴きまくっている声が聞こえてくる。・・この声、たぶんりつりんだ。なんでこんなに鳴いてるんだ?痛いのか?

しばらくして診察室へ呼ばれる。りつりんは相変わらず「キュイーン!キャンキャン!キューン!」と鳴きまくっている。

そんな中、先生が笑顔で、「無事終わりました。麻酔の覚めも良かったです。歯も抜かずに済みました。」と言ってくれた。

歯科レントゲンを見ながら説明を受ける。前歯は少し骨が細くなっているけれど、グラグラするほどではない。奥歯は問題なし。歯周ポケットの中までしっかり掃除してくれたとのことだった。

そして処置後の写真を見る。
びっくりするほど白い。ホワイトニングしたみたいに真っ白!
こんなにきれいになるとは思わなかった。

それにしても、りつりんはずっとキューンキューン鳴いている。
「痛いんですかね……?」
と聞くと、
「いえ、痛くはないですよ。」
とのこと。
単に興奮しているだけらしい。

覚悟はしていたけど、料金はそこそこ良いお値段がしました。

診療明細が顔写真付き(笑)。

処置後は数日ぐったりするものだと思い込んでいた。
ところが病院を出ると、スタスタ歩いていく。むしろ普段より元気なくらいだ。
考えてみれば、全身麻酔とはいえ手術ではなく歯石取り。人間でも歯石取りで体力を消耗するわけではない。

りつりんも、
「病院で寝ていたら、お口がスッキリした!」
くらいの感覚なのかもしれない。
家に帰ってからも全くぐったりせず、夕方には散歩を催促するほど元気だった。

何年も迷い続けていた歯石取りだけど、
こんなに綺麗になるんだったら「もっと早く連れて来ればよかった。」と思った。

「旅犬日記」のブログでは、歯石取りビフォーアフターの写真も掲載しております。

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「酒を飲んだら飲まれろ!」 をモットーに人生過ごしてきました。 でももうそろそろちゃんとしようかなー、 と毎年思ってます。

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