雪の八ヶ岳に登ってまいりました!
冬の登山は初めてだったので不安たっぷりでの参加だったのですが
もうこれがすべて素晴らしかった。
朝7時に新宿NSビル前に集合し、車に荷物を積み込み出発。
中央道は休日と思えないほど空いている。
途中のパーキングで朝食をとり、予定通り11時頃にロープウェーの駅に到着。
スキー客と一緒にロープウェーに乗り込み登山口まであがる。
いきなり一面雪の中を進む。
雪は深くて何度も足がずぼっと落ちる。
そこから脱出するのが疲れる。
寒かったけど歩き始めるとすぐに暑くなって、
ダウンは汗まみれなので、すぐに脱いだ。
途中の山小屋で昼ごはん。
コンビニで買った菓子パンを食べたのだが、めちゃくちゃうまい。
感動的にうまい。
やっぱり疲れたときの甘いものは黄金の味である。
えーっと、しばらく写真がありませんが、
寒いとデジカメというものは、あまり機能しなくなるのですね。
すぐにへこたれてしまって、電池少ないマークが出てしまうのです。
で、そのうち「もうだめ・・」と撮影不能になってしまう。
でも、少し暖めておくとまた復活したりして。
しかし、「寒くてもうだめです。」というアピールを
「電池切れ」で表現するというあたりが、なんだかかわいい。
この旅では、一同デジカメの「気持ち」を感じることができた。
あ、ちなみに一眼レフは持っていかなかったので
普通のデジカメです。しかもそんなかんじの気力低下気味の状況なので
なぜか暗く写ることも多く、補正でもるやり明るくして
キレイじゃない写真もいっぱいありますのでご了承ください。
真っ白い丸いのが、白駒池。
山小屋のすぐわきに高見石という、岩が重なったちいさい山がある。
到着したらまずそこへ登って、白駒池を見下ろす。
しばし景色を堪能するも、めちゃくちゃ寒いので
すぐ降りて小屋へ。
もちろんデジカメもすぐに機能不能になる。
この小屋がですねえ、めちゃくちゃ寒かった。
山小屋ってこーゆうものなのかあ、と思った。
暖炉は一応焚いてあるし石油ストーブも何台かあるのだが
空気が温まらないのだ。
部屋もランプの明かりだけで灯しているので薄暗い。
まあでも、そんなとっても味のある小屋である。
夕食は17時半!と早い。
盛ったそばから冷えていく冷たい夕食だったが、
腹ペコにはおいしい。濃い味つけの生姜焼きが妙においしかった。
食べ終わったら、500ml 100円でお湯を買い、
そのお湯もぬるいので、温めて、
焼酎をお湯割りにして飲む。
あたりが寒いせいか、飲んでも飲んでもちっとも酔わない。
ダウンやセーターなどを着込んで、
毛布にくるまって、暖炉の前に陣取って飲んでいたら
だんだん暖かくなってきた。
しかしどうもこの暖炉の火力が弱い気がする。
「薪を入れちゃおう」と、開けて薪を持ってこようとしたとたん、
食堂にいた小屋の人が飛び出してきて
「あ、入れないで!」といって制し、
すでに入っている薪を動かした。
そしたら多少火力が強くなった。
「なんで入れようとしたの、わかったんだろう?」
「何か無線がついてるのかな?」
ところでこの宿の照明はすべてランプで、天上にいっぱいランプがある。
いまどきすべての照明がランプというのも風流だなあー
と思ってよく見ると、どうもアルコールランプではなく、
電気のようなのだ。
明かりがちらちらしていない。
「もしかして、この暖炉も実は電気だったりして・・」
「薪じゃない、ってばれないように、飛び出してきたのかな?」
「さっきのって、薪を動かしたんじゃなくて、
スイッチを「強」に調節したんじゃないのかな?」
などと、酔っ払いの我らの会話によって、
この素朴な山小屋にオール電化疑惑まで浮上した。
売り物の干し柿が天上からぶらさがっている。
イワナの燻製も。
「イワナの燻製ください」って言ったら、
これを取って「どうぞ」って出されるのかな・・・?
山小屋の人が星を見せに外に連れてってくれていろいろ解説してくれた。
やたら詳しいな、と思ったら、
あとで話を聞いたところ、北海道出身で、たぶん京大卒で
星の研究と仕事をしたくて探してたらこの山小屋にいきあたってしまった
という、何で八ヶ岳の山小屋で働く必要が?という経歴の人だった。
それにしてもここから見る星はいつもの2倍くらいの大きさで、
すっごく見ごたえがあった。
体も温まってきて、焼酎の瓶も1本空になり、さてこれから
と思った20時半、
「では、消灯なので」と電気を消される。
そう。ここの消灯はなんと20時半!
こんなに早く寝るのはいつ以来か?
こんなに早く寝られるか?!
と不安だったけど、山登りの疲れと、
プラス寒いので、布団から出て何かしてる気にもならないしで
素直に布団に入る。
この羽布団がめちゃくちゃ暖かく、
あたたかい気持ちですぐに眠ることができた。
起床は6時半である。
10時間もあるよ!そんなに寝られるかなあ!
という不安とともに、眠りに落ちる。
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