朝起きると、「防災とかしき」の町内放送にて
「台風20号の影響で、本日の船の便は、
全便欠航になります」とのアナウンスがあった。
ということで、必然的に、渡嘉敷でもう1泊することになってしまった。
まあ、どちらにしても大東に行く予定は明日なので
ここでもう1泊しても問題は無いのだけれども。
しかし、全部欠航になるほどの天気なのだろうか?。
宿のおばさんに、もう1泊お願いしますということを告げに行く。
「明日は出ますかねえ」
「うーん、でも修学旅行の人たちが明日帰るから、
波が高くても、絶対出すと思いますよ」
と言っていた。
そうか。うるさいだけの存在だと思っていた修学旅行の高校生であったが、
それは意外と不幸中の幸いであったのかもしれない。
そういえば、行きで乗ってきた14時初のフェリーも、
通常には無い時間の船なので、修学旅行用の臨時便だったのかもしれない。
ということは、この修学旅行がなかったら、
島行きの船は皆無で、私もここにこれなかったのだ。
そう考えると、島に渡れたのは修学旅行のおかげだったんだな。
新垣商店で、スパムおむすびを買って、
海辺に行って朝ごはん。
海を見ながらご飯を食べるというのは、最高の贅沢だなあ、と思う。
スパムおむすびも、絶妙な塩加減で、おいしい。
海は青くてキレイ。
空も晴れていて夏のような日差しで
台風が来ているような雰囲気ではないんだけどなあ。
お昼を食べられるお店がなかなかなくて。
やっと開いていたシーフレンドで「野菜そば」を食べる。
野菜の分量がもっといっぱいだったらいいのになー
と思ったけれども、船も来ないし、贅沢は言っていられない。
午後は、すこしお散歩してみる。
少し離れた、とかしくビーチの方へ歩く。
暑くて上り坂で、けっこう疲れる。
照山展望台への道のりは、ちょっとした山登りだ。
山頂から町を見下ろす。
空の色が灰色だ。雲行きがあやしいなあ。
そして、とかしくビーチへ着くと、誰もいなかった。
貸切状態だ。
台風が来ているとはいえ、それほど波も高くないし
水はめちゃくちゃキレイだし、
このビーチには、かなりの確立でウミガメに出会えるというし、
水着持ってきて、入ればよかったなあ。
何より、暑いし。
まあしかし、仕方が無いので、しばし美しい海を眺めて過ごす。
宿に戻ったら、歩きつかれたので、
セミの声をききながら、しばしお昼寝。
夜になったら、ちょっと風が強くなってきた様子。
新垣商店に食料を調達に行くと、
昨日に増して、モノがなかった。
まあそりゃそうだ。船が来ていないんだから。
島の暮らしというのは、船がしばらくこないと、食料も尽きていく
ものなんだよなあ、と改めて思う。
多少の風があるけど、
雨も降らないし、暴風というかんじでもなくて
台風の実感は無いまま、夜は更けていった。
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