一つ手前の式根島に到着する頃に目が覚めた。
その後、8時55分に神津島港に到着。
曇り空で天井山にも雲がかかっている。
今回お世話になる宿は「丈栄丸」。
漁師の宿だ。
ともかく食事が美味しそうな宿をコンセプトに探し出した。
ここは1日に3組しか宿泊できないというところも良い。
繁忙期に学生団体とかでガヤガヤするのはちょっと嫌だし。
そして、お部屋は広くて清潔で、なかなか良いかんじだった。
一応、少しだけど海が見えるし。
着替えたら早速出かける。
港からバスに乗って海岸へ行こうと。
時刻表的な関係で、10時35分に来る多幸湾行きに行ってみた。
途中の「キャン・ドゥ前」というバス停から何人か乗り込んで来たが
みな買ったらしきお弁当をもっていた。
バスの運転手さんも「多幸湾は食べるところ無いからねー。」と言っている。
え・・。我らは何も食べるもの持ってきていないんですけど。。
クーラーボックスまで持ってきてビールとチューハイは冷え冷えなのであるが。
バスに乗っていると、だんだん雨が降ってきた。
これじゃあ、早めに温泉かなあ、と思っていたらなんと
運転手さんいわく
「温泉、ポンプが壊れちゃって、修理中でやってないんだよ」とのこと!。
「前から調子悪かったみたいだけど、連休前に直しておけってんだよねえ。」
全くだ・・。
バスはけっこうな坂道を登って行く。
これはとてもじゃないけどバスでないと行けないなあ、と思う。
空港を経由して、多幸湾に到着。
雨が強くなってきたので、しばし開いていない船の待合所で雨宿りをする。
うーむ。これはやむのかなあ。
海に入れば関係ないとはいえ寒いしなあ。
というか、食べるものも無いしなあ。
・・すこし悩んだけど、乗ってきたバスに再び乗って、引き返すことに決めた。
ということで、またバスに乗り込む。
出発前に運転手さんが
「湧き水飲んだ?汲んできた?」と言うので
「いや。見てないです。」と言うと、
「汲んでくるといいよ。」といって、その場所までバスで行ってくれた。
といってもすぐの場所だったけど。
遠慮なく、湧き水を飲んで、持っていたペットボトルに水を汲んでいった。
この湧き水で、後で神津島の焼酎「盛若」を割って飲んだら、
まろやかになってとても美味しくなったのであった。
中心街に戻ったら、雨はやんできたので、
レンタルサイクル屋さんで自転車を借りた。
4時間で1,600円。
レンタサイクルのお店のおばさんに
「お昼食べた?お店は今やってるのは、よっちゃーれセンターくらいしかないのよねー」
と言われた。
確かにランチを食べられそうなお店は今のところ見かけていない。
ということで、出かける前に、
港にある「よっちゃーれセンター」に寄ってみる。
ここは1階が海産物等のお土産屋さんで
2階が食堂になっている。
が、2階への階段に長蛇の列が。
やはりここしかお店が無いから皆集まってしまうのだろう。
食堂で食べるのは諦めて、
1階で売っていた赤イカ煮と、お魚メンチを買っていった。
自転車で、さっきとは反対側の海沿いの道をずーっと奥まで行く。
基本的には大体平らなのだけど、
要所要所で登りがあって少し辛い。
でも多幸湾に行く道に比べればそれほどでもない。
そういえば神津の自転車横断は大変だったことを思い出した。
前に自転車で山を越えた反対側まで行った時は本当に辛かったんだよなあ。
一番はじっこの「赤崎」までやってきた。
ここには来たことが無かったので、来てみたかったのだ。
岩場の湾で、
入ったすぐそこにもう熱帯魚がたくさんいる。
「赤崎遊歩道」
飛び込み台もあって、主に外人さんが多くキャーキャー飛び込んでいる。
せっかく来たので、私もチャレンジしてみた。
高さはそれほどでもないんだけど、
いざ飛び込み台に立ってみると、「う。」と躊躇するんだけど、
思い切って、ざぶん!。
飛び込んでしまえば、なんてことはない。
飛び込み台のあたりは人も多いというのに
魚も多くて、そこらじゅうに青いのや赤いのや黄色いのなど泳いでいる。
飛び込むあたりに、でっかいフグがぷかぷかと浮いていた!
(死にそうだったから浮いてたみたいだけど)
水中にはその他フグやウツボなどもいた。
こっちの高いところにあるのは展望台で、飛び込み台ではないんだけど、
若い男子は柵を乗り越えて、岩の上からダイブしていた。
さすがにこっちから飛び込む勇気はない・・・。
上から見に行ったけど、ちょっと怖すぎ。
しばし赤崎で遊んだら、場所を移動。元来た道を戻って行く。
長浜海岸を通り越して少し行ったあたりに
人のいないビーチがあったので、そこに行ってみる。
しかーし。雨が降ってきて寒い・・。
すぐに移動。
もう一息戻って、温泉を越えて、沢尻湾へ。
雨もあがってきたので、ここでしばらく泳ぐ。
水の透明度が高くてすごく奇麗だった。
晴れたら青くてきれいだろうなー、と思いつつ、曇り空。
魚はまあまあ。
なんと伊勢エビを発見!しかも大きい。
でもけっこう深いところにいたので穫れなかった。
相方は、エイを見た。怖かった。と言っていた。
意外といろいろいる海だった。
でも日差しが出ないので、海からあがると寒い。
4時半くらいに自転車を返却して、宿に戻る。
宿に戻って少ししたら、
ざーーーっ、ともの凄い勢いで雨が降ってきた。
暴風雨、というかんじで窓に打ち付ける雨。
台風の時よりもすごいかも。
早く戻ってきて良かった・・危機一髪だ。
6時からお楽しみの夕食!。
こんな大漁旗のあるお部屋でいただきます。
今夜の客は我ら一組だけだったので、貸し切り状態だった。
もう一組は、なぜか今夜はキャンプ場宿泊で夕食もバーベキューをするとのことらしい。
民宿つきパック料金で来たのかな?
しかしこの暴風雨の中でキャンプは大変であろうに・・。
この宿では、漁師のお父さんが穫ってきたお魚が
舟盛りで出てきくるのです。
今日のお魚は「青ダイ」。
高級魚とのこと。
うん。さすがに新鮮で美味しい。
金目の煮付けも、良い味付けで美味しかった。
フライは何の魚かな?アジか何か。
その他、野沢菜とかちょこちょこ小鉢のおかずも美味しかった。
神津島の島焼酎「盛若」をボトルでいただく。
最初はロックで飲んでいたけど、
汲んできた多幸湾の湧き水で割ったら、まろやかで飲みやすく美味しくなった。
食後、街を探索・・・。
といっても、なんだかお店があんまり無い。
地図を見ると、いろんなお店がある様子なんだけど、
潰れてしまったのか何なのか、地図に書いてあるほどにはお店が無いように思う。
地図には「中華」とかもあったけど、絶対に無いと思う・・。
なんとか見つけ出した寿司屋「美家古寿司」に入ってみる。
細い路地の先にあるお店。
入ってみると客は誰もおらず、大将がテレビで「寅さん」を見ていた。
もう営業終わっちゃったかな?という雰囲気だったけど、
一応大丈夫というので入ってみたのだが。
ビールと、「何か刺し盛りを」
と注文すると、大将は
「うーん、、刺身・・・うーん。」
と、悩む様子。
え?何?
無いなら無いで言ってほしいのだけど。
なんだか煮え切らない様子なので
「無理しないでもいいですよ」と言うも、
曖昧に笑って、何かを用意しようとしている。
うーむ。よくわからん。
で、出てきたのが、イカと何か白身の魚の2点盛り。
お通しらしき小鉢もイカだった・・。
ここをイカでダブらせなくてもよいと思うけど
よっぽどイカしかなかったのか。
そして、特に何の刺身なのかの説明も無いまま
もしかしたら神津の魚でも無いのかどうなのかもよくわからないまま。
こっちの気持ちも煮え切らず、
食べたら、すぐお店を出た。
何だかいまだによくわからないままなのですが。
まあ、勉強になったということで。
リベンジできるような他のお店も見つからないので、
商店でアイスを買って、宿に戻った。
商店のアイスボックスの上の棚には、レンタルビデオらしきものが並んでいたのだけど
それがVHSのテープだった!
このお店は雑誌も売っていたりするし。
神津島のツタヤ的存在のようだ。
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