式根島にはバスもタクシーも無いのだが
島の真逆の港からキャンプ場まででも徒歩20分くらいと小さい島なので
レンタカーを借りるほどでもないが、荷物を持って歩くのは少し坂道が辛い。
ということで、フジイレンタカーで
1500円で荷物を運んでくれるサービスをしているのを知り、
予約をしておいたのだ。
軽自動車に詰める分だけ積んでOK。
そして確認用に一人、Kガイさんが同乗していった。
残りの3人、私と相方とAくんは歩いて行った。
港の観光協会でキャンプの受付をして、札をもらう。
「今日はキャンプの人数が多いので、
みなさん、仲良くしてください。」
と、小学生みたいなことを言われた。
道のりの半分くらいまで歩いてきたところで、
荷物を送り終わったフジイレンタカーの人(夫婦らしい)が
車で通りかかって、
「乗っていきますか?これはサービスです」
と言うので、お言葉に甘えてキャンプ場まで乗せて行ってもらった。
これはラッキーだ。
というか、そもそも最初から全員が乗れたスペースもあった気がするが。。
おかげで、楽チンにキャンプ場に到着した。
キャンプ場にいたのは7組くらい。
そもそもこのオフシーズン開業の釜の下キャンプ場はあまり大きくないので
真ん中のスペースを残して、割といっぱいになる。
奥地には荷物を宅急便で送って大量に持ってきている
大人数のグループが、テーブルやビールケースなども占領ぎみに設置していた。
でぶっちょのおじさん率いるグループなのだけど、何の仲間なのかはいまいち不明。
なんとスカートにパンプスの女子が2名いる。
その格好でキャンプは無いだろう。
テントとか建てるにも0.5人工くらいの働きにしかなっていない。
着替えた方がいいんじゃないのー。
とか勝手に色々言っていたけど、
観光協会の人に「仲良くしてください」と言われていたので
あんまり悪口を言うのはやめよう。
キャンプ場の目の前の海。
ちょうど干潮らしいのだけど、
満潮になるとあの石の道が全部海の中に沈む。
ひとまず昼ごはん。
ちなみに朝ご飯は船の中の自動販売機で買ったイチゴパンだった。
最初は、なぜか相方が家で作った残りのカレーをジップロックに詰めて持ってきたので
それを湯せんで温めていたのだけれども、
耐熱効果の無いジップロックは溶けて、鍋に流出してしまった。
なので急遽、持ってきていた牛肉パックで牛丼にすることにした。
しかしご飯の量に対して牛肉が少ない。。
またしても、なるべく具を食べないようにしつつ
わずかにご飯に付いた味で、ご飯を食べるという牛丼だ。
でもご飯がものすごく美味しく上手に炊けたので、
これでも食べられた。
まあしかしお米を沢山食べたのでお腹は満たされたので
早速釣りに出かける。
歩いて10分かからないくらいのすぐ近くの式根港で釣りをする。
相方が最初に2匹釣り上げた。
ブダイとベラ。
そしてその後、私もブダイがかかる。
なんだかブダイが多いのかな。
と思っていたら、、
ものすごく大物が釣れた感じの引き!重い!
切れないように慎重に引っ張る。
タモ網を用意してもらって引き揚げてくると、
体が随分平べったい?もしかしてヒラメ?
などと思いながら釣り上げたら、
ものすごーく大きいブダイだった!
でっけー。
40センチくらいとか?
でかすぎて笑える大きさ。
足と並べてみたけど、
思えば足の縦の長さを置いてみるんだった。
ともかくでかい。
触ると、身がモニョモニョする。
後からやってきた男の人が
「アジが入れ食いでしょう」と言うのでよく見たら
確かにたくさん回遊してきている様子なので、
サビキに変更してみる。
すると、Aくんが何匹か釣り上げる。
おおー。
アジの群れも見えてるもんなあ。
みんな、アジを釣り出す。
入れ食いという程ではないけど適度に釣っている。
しかし!なぜか私のハリにはアジがかからないのであった。
あんなに回遊してきているのになぜ??
あまりにもなぜか私はアジが釣れないので、
サビキはやめて底釣りに変えた。
アジのゲットは他の人たちにまかせよう。
そしてその後なんと、またブダイが釣れてしまった。
しかも2匹いっぺんに。
なんだか私のところにだけ、ブダイが回遊してきてる(?!)のだろうか。
このまま続けているとブダイが大量になってしまう。。
こんなにブダイが釣れても食べ方がわからないよー。
ということで、もうブダイ以外を釣れるように祈りながら
場所を変えて釣ってみた。
願いが届いたのか、やっと他の魚が釣れた。
アカハタ。
この後、メジナも釣れる。
やっとブダイから解放されてきた。
これはAくんが釣った謎の目の大きな魚。
後で調べたら「ハタンポ」ぽい。
少しだけ大き目のシラコダイも釣れたけど
これはさばきずらいのでリリース。
また大きいのが釣れた!
と思ったら、なんとハコフグだった。
けっこう大きくて立派。
そして体はカチカチに硬い。まさにハコみたい。
でもフグだから食べられないし、リリースしたけど、
後で調べてみると、ハコフグの肉には毒が無いようで、
お腹に味噌を詰めて丸焼きにして食べる「味噌詰め焼き」は
五島列島の名物料理のようだ。
キャンパーがそれをやってるブログなどもあった。
うまそう。
でも生きているハコフグは、危険を感じると強毒を発するらしいからな。。
雨がだんだん強くなってきたので
14:30くらいに撤収する。
けっこうたくさん釣れたので、
食べるように持ち帰るものを選別した。
ブダイは大きいの1匹だけ持ってかえってみることにした。
それにしても大きくて、折りたたまないとバックに入らない。
他の魚が潰れてしまう。。
そのまますぐ近くの無料の露天風呂「松が下温泉」に入りに行く。
雨で濡れて寒かったので、暖かいお風呂がうれしい。
式根島はなんといっても温泉に入り放題なのがすばらしいのだ。
温泉に入っていたおばさんの話していたところによると、
「温泉に入っているそばから傷が治っていくのがわかる」
ほどの効き目だそうだ。
ほんとかなー。
でも、効いてるかんじのする温泉であることは確か。
3時15分くらい。まだ早いけど、夕食に向けてさばきます!
ムロアジ8匹、ギンガメアジ2匹、
メジナ1匹、アカハタ1匹、
そして特大のブダイ1匹。
ブダイの鱗はすごく大きくてギターのピックみたい。
鱗落しを持ってきて良かった。
職人Kガイさんにさばいてもらう。
魚をさばいていると、
太っちょ集団の中の一人の海パンいっちょのお兄さんが
何釣れましたかー、とか話しかけてきたので
「ブダイがたくさん釣れ過ぎたけど一個だけ残してリリースした」
と言ったら、
「えー。ブダイ美味しいのに。欲しいです」
というので、明日釣れたらあげるよ、と約束した。
ちなみに海パンいっちょのお兄さんが言うには
ブダイは生で酢で食べると美味しいと言っていた。
酢??
でもともかく、あげる人もできたし、
美味しいらしいので、明日はちゃんと釣った分を持ってこよう。
今回のムロアジはかなりビックサイズで、
三宅で釣った時の2倍はある大きさで胴回りも太い。
なので少ない数でも身がたっぷりとれる。
8匹さばいただけでもかなり大量に身が取れた。
ムロアジは、半分なめろう、半分タコと一緒にアヒージョにする。
メジナと、ムロアジの残りは漬けにした。
ブダイはソテーに。
身がやわらかくて意外と美味しい。
明日はバターを買ってバターソテーにするといいかも、と思った。
アジとタコのアヒージョ。
アジの身が厚いせいか?ツナみたいなかんじになる。
ロールパンにはさんで食べたらやっぱり美味しかった!
それにしてもずっと雨が降っているのがちょっと大変。
隠れるような木も無いので、はじっこの方で雨を少しだけしのぎつつ
でも濡れながらの宴会。
寒いので、焼酎のお湯割りが進む。
しかし寒いのでいくら飲んでも酔わない。
そんな寒さの中なので、魚のアラ汁が最高に美味しかった!
その辺で摘んだ明日葉と豆腐を入れたのが美味しい。
Aくんは18時半くらいに寝てしまった。はや。
とはいえ大人たちも、雨だしなんとなく早く寝てしまいたいかんじ。
寝る前に温泉に行って温まりに行く。
私は着替えるのが面倒なので、足だけ浸かっていたけど、
足だけでもちゃんと体までポカポカに温まった。
そしてそのポカポカは持続するのだ。
そのままキャンプ場に戻ってきて、就寝。
温泉のおかげか、すぐに眠りにつくことができた。
寝たのは20時半くらい。
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