朝ごはん食べて、チェックアウトしたら、最後の釣り。
風もやんで元町港の門も開いていたので、元町港で釣る。9:00くらいから3時間ほどの勝負。
しばらくは、釣れるのは小魚系ばかり。
相方の竿に大き目のアタリ!。と思ったら、イスズミだった。
30センチほどの大きさだけどイスズミならリリースしよう。
・・と思っていたら、隣で釣っていた島民のおじさんが
「このイスズミは美味しいイスズミだよ。ノトイスズミっていって普通のイスズミと種類が違ってもっと黒っぽくてメジナに似てるやつ。ノボリウオ(?)とも言って、これは脂が乗って美味しいんだ。甘辛く煮付にすると最高だよ。俺これ大好き。」
と、このイスズミの美味しさを熱弁するので、そんなに言うなら持ってかえることにした。
ハサミで血抜きをしようとしたら「ハサミじゃ錆ちゃうよ。俺内臓出してやるから。
」と、自分の車に積んであったまな板と包丁を出して、手際よく鱗を取って、内臓を出してくれた。
鱗は時間が経つと硬くなるので早めに取った方がとりやすいそうだ。
「ほんとにノトイスズミは美味しいんだから。ノボリウオって言ってな。うちの母ちゃんも、これ持って帰ると大喜びするんだから。」
と、絶賛する。
ノボリウオだったか、ノボリリュウだったか、忘れたけど、そんな別名らしきものもあるみたい?。
そしておじさんが取り出した内臓を海に捨てたら、プカプカと浮いた。
「脂がたくさんついてるから沈まないんだ。脂は軽いから」と。
そしてカモメが飛んできて、浮いていた内臓を加えて持っていった。
確かに美味しいのかも。
この後、とても大きなソウシハギを釣り上げたら、それを見たおじさんが
「それ、内臓食べると死ぬぞー!」と言うので
「知ってますよー」と、リリースした。
リリースした直後におじさんがやってきて、
「なんだー!リリースしちゃったの?!。毒があるのは内臓だけなんだから、内臓取れば食べられるのに。フライにしたら美味しいだよ。」と言う。
いやー。とはいっても、不味いかどうかならまだしも、毒があって死ぬ可能性がある魚を食べるのはさすがに遠慮したい。万が一漂流したりして、ソウシハギしか食べるモノが無いという状況になったら、内臓を取った上で食べるかもしれないけど、そこまで困った状況にならないかぎり、無理に食べる必要もなかろう。
それにしてもこのおじさん、なんでも食べちゃうようだ。
そして11:30頃、相方がウスバハギを釣った。
なぜかウスバハギは必ず大きい。
すでにクーラーが割と満杯になってきている中にパズルのようにウスバハギを押し込む。
もうクーラーはいっぱいだ。こんなに釣れたんだからやっぱりソウシハギなんて持って帰る必要は無いな。
今日の船は錆ヶ浜港から出港のようだ。
12時前に釣りは終了して撤収。
今回の釣果は渋いかな、、と思われる始まりだったけど、最終的にはクーラーボックスが満杯で重くなった。さすがの三宅島の底力だ。
片付けたら温泉に行って30分ほどゆっくり入って、海楽に車を返却。
そして予約していたお弁当を、スーパー土屋食品へ取りにいく。
それにしても、島に来るたび2回は「目玉焼き弁当」を指名買いしている私は、きっと顔も覚えられて「目玉焼き」とか呼ばれてるのではなかろうか。。
13:45出航の橘丸は少し遅れて到着するようなので、待合所のお土産売り場で三宅島Tシャツを買った。前よりも種類が増えていてお洒落な柄もあったので。しかしサイズがなかったりしたけど。
船に乗ったら、ラウンジのテーブル席に座ってお昼ご飯。
またもや目玉焼き弁当と、唐揚げ。
唐揚げは好きな個数を入れてくれました。
さて、寝る前に私にはこの船でやることがある。
紛失した携帯がきっとこの船のどこかに落ちているはずなのだ。
電波が通じているうちに、携帯を呼び出しながら、着信音が鳴っていないか探す。でもどこからも音が鳴っている様子はない。
うーむ。乗った時にはこの階以外、そんなに歩き回っているはずはないんだけどなあ。。覚えていないところで記憶喪失してコンテナにでも行ってしまったんだろうか。。と自分が信じられなくなってくる。
呼び出し音はちゃんと鳴っているので電話は生きてるはずなんだけど。
念のため、船員さんにも確認してみた。
「ああ、昨日お問い合わせいただいた方ですよね。うーん、清掃も入ってるんですけど、無いんですよね。」とのこと。
一応届け出はしておいて、見つかったら連絡をくれることになった。
しかしもうなんだか見つからない謎の場所に格納されてしまったような気がする。
ここは諦めて、新しいのを買うしかないかな。。しかし2年経っていないので買い替えると2年しばりの料金が高くなるのではなかろうか、、嫌だなあ。
ガラケーなのでこの際、契約をやめてしまうという手もあるけど、メインで使いまくっている電話番号なので変えるのがとても面倒だしなあ。
などなど、悶々と考えながら、睡魔には勝てずに眠った。
空いていたので部屋は2等だけど貸し切り状態だった。
19:50竹芝に到着。
今回は車で来ていたので、駐車場へ行く。
そして荷物を積もうと、車の後ろのドアを開けたら、目の前に携帯がちょこん、と置いてあった!
「えええー。あったー!」
まさかのこんなところに。荷物を降ろした時に落ちたんだろうか??
でもこんなところに上手い具合に落ちるかなあ?
まるでテレポーテーションしてここに置かれたかのように不思議な現れ方だ。
ああよかった。一安心。
だけど、ソフトバンクに検索してもらった時に「海上」と場所が出たのはどういうことなのか?確かに駐車場は海のすぐそばにあるけど、竹芝だったら電波は内陸のどっかの方が近く出るんじゃないのか?。謎だなあ。
やっぱり、探索した時にはホントに船の上にあって、それがテレポーテーションして車にやってきた、ということなのかもしれない。
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