へんてこえ日記〜酒と旅と自然とその他もろもろ ブログ

沖縄2009秋_10_伊江島いっしゅうめぐり

本部の宿での朝。
外は、けっこうな雨風。
せっかくここまで来たけど、
島に渡っても何もできないかもしれない。
どうしようかなあ。

ひとまず、朝の連ドラなど見ながら、友人達に
「暴風雨だから、島は諦めて水族館に行こうと思う。」
とメールする。

すぐに集まってきたメールでのアドバイスを元に考えていると、
せっかくそこまで来たから、
ちゅら海水族館に行くのもいいかもしれない、と思い始めた。
あそこの水族館は、ちゅら海水族館になる前には
過去2回行ったことがあって、
イルカショーのイルカの名前が「オキちゃん」だということも知っているし
ジュゴンのオスメスの見分け方も知っているのだけど、
ちゅら海水族館はすごいらしいし
それに、潜って見てきた魚とか、「オジサン」という名の魚の謎などについて
いろいろ勉強してくるのもよいかもしれない。

もう水族館に行って、おとなしく那覇に戻ろう・・。
と、荷物をまとめて宿を出ると、
なんと、雨があがって晴れ間が少し出てきていた。
10_001「いけるかもしれない!」
急に自信が出てきて、やっぱり港へ向かった。
伊江島行きの船は通常通り出ているようだし、
民宿に電話してみたら部屋もとれたし、
やっぱり伊江島に渡ることに決めた。

しかし本当に、台風に左右されつつの、
1時間ごとに予定がくるくる変わる、いきあたりばったり旅だなあ。
10_00211時発のフェリーに乗る。
なんと船は超満員で、立ってる人もいるという混雑具合。
どうやら今夜、有名人も来るようなコンサートが伊江島で行われるらしい。

荒波に揺れつつ、30分の航海で伊江島に到着。
港までの
移動は大変だったけど、そこからはけっこう近い。
10_003宿は港から歩いてスグのところにある「民宿渚」にした。
なんと、私が予約の電話したときは最後の一部屋で、満員だそうだ。
コンサート効果か。

島に来たら、本当はゆっくりと歩いてまわるか、
広ければ自転車程度でまわりたいのだけど、
この暴風雨の中、ちょっと探索しようと数十メートル歩いただけで
へこたれてきた。
うーむ。このままでは何もできないなあ。
10_004フェリーターミナルの上の食堂で野菜そばを食べつつ
どうしようか考えていると、
食堂の壁にレンタカーの張り紙が。
4時間3500円。
うーん、もうこうなったらレンタカーを借りよう。不覚だけど。
そうしないと、何も出来ない。
10_005ということで、レンタカーに乗って島をめぐってみる。
さすがに車は早い。一通りの島の見所はまわることができた。
がしかし、やっぱりどうしても車で観光スポットを押さえて回ると、
どうしても「観光」になってしまって、味気ない。
本来私が島に対して求めているのはこれじゃないんだけどなあ
と、ちょっとむずがゆい思いで、観光スポットを回る。
10_006海沿いにある、
ニィヤティヤ洞(がま)。
戦中は防空壕として使用されていた、広い洞窟。
10_007中は、広く海の砂が敷き詰められていて、
隙間から海なんかも見えて、
ここでキャンプしたらいいかも、と思えるような場所だった。
10_008岩の隙間から、すぐそこに海が見える。
なかなか素敵。
10_009飛行機の滑走路を走り抜けることができる。
本当なら自転車で走ってみたかったなあ。

ここを通った時には、ものすごい暴風雨の状態だった。
まあ、そんな中、車で滑走路を走り抜ける、
というのもまた風情があるかもしれない。
10_10湧出(ワジー)。
断崖絶壁から泉が湧き出ているらしい。

こんな空と海の色の日の断崖絶壁は、
サスペンス劇場で殺されるとか自殺するとかにふさわしい雰囲気。
普段の沖縄のトロピカルな海の色の時には、そんなかんじはないけど。
10_11ワジーの海岸近くまで降りてみる。
友達によると、よい素潜りポイントだそうだけど、
こんな日にこんなところで素潜りしたら死ぬな。
10_012伊江島は、ぺったんこにまっ平らな島なのだけど、
そのぺったんこな土地の中に
城山(ぐすくやま)、通称「タッチュー」という
山が、いきなりぽこんとある。不思議なかんじの島である。

「タッチュー」とは沖縄の方言で「とんがっている」という意味だそうです。
なんとなく、感じは伝わる。
10_013宿に泊まっていたおじさんは
「今日はすべるからタッチューに登るのはやめます」
と言っていた。

レンタカー屋のおねえさんは
「タッチューは、登るのは今日は危ないかもねえ」
と言っていた。

だから登山口まで行って、帰ろうと思っていたのだけど。
10_014なんかずっと舗装された階段の道だったので、
登ってしまいました。

しかしこの階段がけっこう急。
10_015タッチュー頂上!
標高160メートルとのことです。
10_016頂上より島をみわたす。
本当に、ぺっとりと平らな島だ。

4時間でひととおり観光を追え、レンタカーを返却。
夕食をつけなかったので、夜はお店に食べに行く。
が、近くにはなぜかあまりお店がなくて、
夜に食べられそうなのは15分ほど歩いていった方にお店があるようなのだ。
普通ならなんてことない距離なのだけど、
夜には更に雨風が強くなってきて、
まさに台風の中を出歩いているという状態。
そして街頭が少なくて意外と暗い。
懐中電灯を持ってくればよかったなあという暗さ。
そんな中を居酒屋めざして歩いている私ってバカみたい。。
と思いながら、小さな折り畳み傘で雨をしのぎながら
嵐の中を歩いていく。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA途中であきらめかけそうになりつつ、やっと居酒屋の明かりが見えてきた。
店は吟味して決めようかと思っていたのだけど
もうこれ以上歩いていくのが嫌になってきたので、
一番手前にあった「居酒屋めとろ」に入る。
中は広くて団体客が多くて、けっこう混んでいた。

しかし、地下鉄どころか電車すらない沖縄の島にて
なぜ「めとろ」?。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAカウンターに座って、オリオン生を飲みつつ、
本日のオススメのボードを見ると、
伊江牛が食べられるようだ。
これは是非ためしてみよう。
ということで、伊江牛のレバ刺しを注文。
これがかなり当たりで、濃厚なレバーは臭みが無いけど味はしっかりあって
かなりおいしい。ゴマ油につけて食べると更においしかった。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAビールの後は、泡盛をもらう。
並んでいるビンの中から「残波ください」と言うと
「黒?白?」というので、「ブラック」をと言うと
「ザンクロね」と言われた。
おお。残波ブラックは、「ザンクロ」って言うんだ。
かっこいい。

レバ刺しと、ゴーヤチャンプルを食べ終わってしまって
まだザンクロが残っていたので、お供に
「とうふよう」を注文。
このとうふようって、お土産に買ってきて家で食べたりすると
どーもあんまりおいしくなくてなかなか消費しないんだけど、
沖縄で泡盛飲みながらお店で食べると、ものすごく美味しい。
不思議だなあ、と思う。

帰りはまたまた、更に強まった暴風雨の中をびちょぬれになりながら
宿まで帰る。
せっかくの酔いも覚めてしまう嵐であった。


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