今回泊まった民宿「ふじおか」は、
色々とすごくて、ネタが満載すぎて笑えた。
突っ込もうと思えば突っ込みポイントは200個くらいあるけど
全てを突っ込んでもいられないので適度に脳にフィルタリングをかけていかないと
宿中の何もかもに突っ込んで疲れてしまうほど。
この宿、なんといっても夕食がすごい。
「採算度外視の・・」という噂通りの樽に満載の高級魚介類が提供されるのだ。
伊勢エビ、サザエ、ホタテ。
しかも今朝採りたてなのでまだ生きている。
知り合いの海女さんなどに分けてもらっているようなのだけど
「本当はあと、アワビかトコブシも食べさせてあげたかったんだけど・・
今日はどうしても見つからなくて。
代わりにお刺身を出してあげるから。」
とのこと。
しきりにアワビが、、と残念そうだったけど、これでも充分です。
というか、その前に。
観光から帰ってきて、2階の部屋に上がろうとしたら、
階段にこの桶が2つ置いてあった。
おばちゃんは「今日はこれを食べてもらおうと思って。さあ、どうぞ。」
と2階へ上がるのを促すが、桶2つは横に並んで階段に置かれたままなので
残りの階段の隙間が30センチくらいしかない。
でもどかす様子もないので、この魚介類を入れた桶をまたいで階段を登っていったのだった。ところで、魚介類の上に、ぺにょっと置かれているのは一体何だ??
と気になったのだが、普通にロースの豚肉のようだった。
なぜ魚介盛りの上に豚肉が・・・。
おばちゃんが部屋に、この桶を持ってきた後、
テレビの下の棚にあった旅ノートらしきノート2冊をテーブルの上に並べて置いた。
旅ノートを書いてね、と言うのかな?と思ったら、おばちゃんが話し出した
「NHKの人たちが泊まっていった時には、、、」
と話し出したので、NHKで何か放送された内容と関係あるようなノートなのか?
と思ったのだけど
「あの人たち、忙しくてねえ、ご飯も食べずにすぐ出ていってしまって。。」
というような話をした後、ノートのことには特に触れず、
次の用意をするために出ていってしまった。
「え?このノートは何?どうすればいいの?書くの?読むの?」
とわからないでいると、相方は
「多分、台だよ。」
と、察しが良い。その通り、再びコンロ式の焼き台を持ってきたおばちゃんは、
並んで置かれていたその2冊のノートの上に、焼き台を乗せたのだった!
台だったのか・・・。
しかも旅ノートを台にするとは。
何だか圧倒されっぱなしで忘れていたのだけど、
この旅ノートにどんなことが書かれていたのか、読むのを忘れていたのが心残りだ。
旅ノートが置かれていた棚の、その他の本のラインナップもよくわからない。
なぜか三宅島の本に、家庭の法律相談に、チャンピオンはいつの時代のだ?!という古さ。
ただ「河童が覗いたインド」に関しては、その手の世界を回るバックパッカー的な人には
この宿は面白いかもしれない、とちょっと納得した。
扇風機の蓋は、結局壊れてしまったまま直らなくて、
蓋を外して回していたので、近づくと危ない仕様。
あと、この宿は、歯磨きやタオル等の備品はもちろん、
ゴミ箱までもが無い。
なのになぜか、ポットとアイロンは2つも置いてあった。
しかしポットがあっても湯のみとかお茶っ葉とかも無いので何も飲めないけど。
カレンダーは6月のまま時が止まっている。
かろうじてちゃんと今年のものだったのを確認したら、なぜか少しほっとしてしまった。
テレビだけはちゃんと薄型のデジタルのです。
あと、クーラーは新しいのか、ちゃんと効きが良かった。
部屋の窓からの眺めだけは、非常に良いのだ。
港からもすぐと、場所も良いし。
これで色んなところを改善すれば、いや普通にすれば、
かなり良いと思うんだけど。
そうそう。食事は部屋食で、
この海鮮BBQが部屋の中で開催されるのだ。
この部屋に漂う磯のような匂いはこのBBQなのだな。
おばちゃんが、取り皿や食器、醤油を持ってきて、
「では、はじめますか?」と言うと、
樽に入っていた伊勢エビを焼き台の上に置いた。
すると「あちっ!!!」というかんじで、
伊勢エビが暴れて、一匹は焼き台から下に転落。
そりゃあ、生きてるんだもん、熱いよなあ。
おばちゃんの指示に従い、ナイフとフォークでエビをぎゅっと押さえつける。
さすがエビというかんじで、尻尾の跳ねる力は強くて、
動かなくなるまで押さえ続けるのはけっこう大変であった。
焼き上がったエビは、手でひねって取り出して食べる。
さすがにさっきまで生きていた伊勢エビは美味しかった。
何の味付けもしなくてそのままだけど、美味しい。
引き続きサザエは一人3個!
おばちゃんの指示通り、ビールと醤油をかけて焼く。
出すのが難しいサザエの身だけど、
3個も食べるとだんだん上手になってくる。
こちらも美味。
ホタテは、今までで食べたホタテの中で一番美味しいかも、というレベルに美味しい。
これは焼酎と醤油をかけて食べたのだけど。
お刺身に近いかんじに甘くて美味しかった。
謎の豚肉だったけど、これも焼いて食べる。
特に味付けするものは無かったので
ホタテの残り汁につけて食べたけど、
意外に美味しかった。
一通り焼き物が終わったら、お刺身盛り合わせが出てきた。
なぜか焼き台の上に乗せられる。
手前のは名前忘れちゃったけど、ダツみたいな魚だ、と言っていた。
このタイミングでなぜか出てくるサンマ。
なぜサンマだけはすでに焼かれた状態で出てくるのだろうか??
さっき食べた伊勢エビの頭が
味噌汁になって再登場。
ところで、廊下の床には炊飯器が置いてあったので
そこでご飯を炊いているのだと思う。
刺身の後半は、大島特製の唐辛子醤油でヅケにして、
ご飯に乗せて食べたら美味しかった。
魚介類の食事だったせいか、買ってきた島焼酎「御神火」は
あっという間に1本空いてしまった。
今日は岡田港の盆踊りらしく、夕方から外が賑わっていたので
食べ終わったら、外に出ていってみる。
宿のすぐ目の前で開催されている。
屋台でお好み焼きとたこ焼きを買って、
地べたに座って飲みながら、盆踊りを見学。
猫が近くにやってきて、ずっといた。
野良なのかどうか?この辺はそもそも猫が多い。
猫はなぜか、特に猫好きでもない相方のそばにずっとくっついていた。
お酒の買い足しをしに港の前のお店へ行き、
買い物ついでに、相方がお店のおばさんに
「この辺に岡田荘ってまだありますか?
ぼく昔、高校生の頃に野球部の合宿で岡田荘に泊まったんですけど。」
と聞くと、この店の4件隣に岡田荘があると言う。
でも、おかみさんが年取っちゃったので、今はやっていないとのこと。
見にいってみたら、確かに岡田荘があったけど
確かにやっていない様子。
岡田荘の前の船着き場。
ここで素振りをした思い出があるそう。
空を見ると、星がたくさん出ていた。
けっこう明るいにもかかわらずたくさん見えたので、
暗いところで見たらもっとすごかったのかもしれない。
天の川のような流星群まで見えた。
再び盆踊り会場へ。
この盆踊りは、観光向けというより地元のお祭り的なものなので
多分来ているのはほぼ地元の人たち。
そして、若いというか何というか、盆踊りの選曲も踊りもアクティブで
大盛り上がりなのだ。
何の曲かわからないようなのも多くて、
でもみんなちゃんと踊れる。
もしかして大島オリジナルの曲なのかな?
「とびうお音頭」という曲名は覚えた。
ドラえもんみたいな声で歌う新しいかんじの曲。
頭につくとけっこう忘れられなくなってくる。
「繁盛節」も、同じような新しめアレンジの曲で、
ゼンダマンみたいなサビの音楽と、
ぐーるぐる、ぐーるぐる、という歌詞の曲が頭から離れない。
あまりにも楽しそうなので、私も輪に回って踊った。
盆踊りにしては振りの難易度が高く、
跳ねたり飛んだり駆け回ったりする動作もあって、
けっこう疲れる。
でも、盆踊りって同じ動作を何度も何度もすることで
トランス状態になるような効果があるのか、
めちゃくちゃ面白かった。
そういえば子供の頃、盆踊りが大好きで、
その前に行われる練習にも熱心に通っていたなあ、ということを思い出した。
22時くらいに盆踊りは終了して、
島の人たちは、打ち上げに行ったそうだ。
(なぜか相方は打ち上げに誘われたらしい。)
商店で、つまみにくさやを買っていって、
部屋でもう少し飲んで、寝た。
宿の布団の状態が心配だったけど
今日はけっこうお酒も飲んだので、すぐ眠りについて普通に朝まで寝られた。
虫が心配な相方は布団を敷かずに畳の上にシーツだけを敷いて寝ていたが。
大島2014_その4_自転車で周る一日と橘丸の意外な良さ
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大島リコンファーム
今回の大島での宿
まんべんなく大島
大島2014_その1_さるびあ丸ナイトクルージング
大島2014_その2_大島一周めぐり
大島2014_その3_ネタ満載の民宿と盛り上がる盆踊り
大島2014_その4_自転車で周る一日と橘丸の意外な良さ
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