式根島2018年7月＿3日目＿美しい秘境の海と肉づくしの夕食

昨日は一番最後に寝たのでたくさん寝ようと思ったのに、4時台に皆が起きだして喋っていたので、目が覚めてしまった。

ところで今朝はショックなことがあった。
このキャンプ場に来てからトイレで毎日見かけていたクワガタがいたのだけど。トイレの個室にいた後はシャワールームにいたりして、毎日その姿を見て「ああ、今日もいるな」と確認していた。毎日トイレにいるので「主（ヌシ）」と呼んで「今日もヌシ、いたねー」なんて話していて、だんだん愛着も沸いてきていた。

今朝起きて、寝汗を流してさっぱりしようとシャワールームに行くと、ヌシは今日もシャワールームの中にいた。最近はいつもこの床のはじっこにいる。水に流されそうだけど意外と大丈夫のようだ。
今日は髪も洗おうと、髪を洗って、目をつぶって水で洗い流そうと、後ろを向いた時、

ぷち

と、小石のようなものを足の裏で踏む感覚があった。

「小石を踏んだかな？」
というのは、意識で無理やり思い込もうとしたことである。ホントは心の奥で何を踏んでしまったのか、嫌な予感はしていた。
髪を洗い流して、こわごわと、今踏んでしまったものを確かめてみると・・・
ヌシが、床の上で潰れていた。

「うわー！ごめんなさい！！」
思わず1人シャワールームの中で、声を出して謝った。

毎日見て情が移ってきたところでこんなことになってしまったのもショックだけど、素足でダイレクトに感覚がわかる状態で踏んでしまったというのも、思い返しても胸が痛いくらいにショックだ。
私の寝場所は端っこの木に囲まれたスペース。明るくなると日が当たってきてしまうけど。
細かいスペースになんとか皆のテントを張ることができた。ちょっとした街のような木陰の空間。
昨夜釣ったオジサンを捌いて、朝食の味噌汁にする。切ってみると身がキレイ。これはきっと美味しそうだ。
S尾さんの家の近所のスーパー「ロピア」で買ったというチャーシューのような豚肉。これが柔らかいし味もしっかり入ってるしで美味しい。ロピアで肉を買いたい。
オジサンの味噌汁にはその辺で摘んだ明日葉を入れると色合いも良いし、良いアクセントになって美味しい。ご飯は炊き込みご飯の素を入れて炊いた。
朝食セット。オジサンの黄色いヒゲが入っている。。
味噌汁はダシがしっかりと出ていてとても美味しかった。オジサンが良い仕事をしている。
食後、N雲さんとKホリさんがテントに入って昼寝し始めてしまって起きないので、残りの人たちで「おおぎ」へ泳ぎに行った。
今日は他に人はいなくて貸し切り状態。

銛を持ってきたので魚を突きたかったけど、逃げられてしまって難しい・・。

この入り江、一見、全部浅いのかと思いきや、奥の方まで泳いでいくと深くて青くて綺麗な空間が広がっていた。不思議な青い色の海の中に魚の群れがわーっと泳いでいる光景はナショナルジオグラフィックか、というかんじの息をのむような美しい海の中。
水温も暖かくてずっと泳いでいても気持ちが良い。
今日もここでかなり遊びまくった。
キャンプ場に戻るとN雲さんとKホリさんはいなかった。目の前の大浦の海で泳いでいたらしい。
食材が余りそうなので、今日は食料消費を頑張るメニュー。
今回も相方得意のフライドポテトを作る。ニンニクを入れるとニンニク味になってビールのつまみに最適！
ポテトを揚げた後の油で式根島名産「たたき」を揚げてみる。かなり美味しそう！

氷を入れたワインが美味しい！。みんな、バンバンお代わりして飲む。
たたき揚げは、油から引き上げると、小さくなる。
玉ねぎをゴロゴロとたくさん入れているのが甘くておいしい！。ちょっとした居酒屋のつまみというかんじで最高だ。
明日葉を入れたバージョンのたたき揚げ。これまた苦みが加わって最高。

たたきを焼いてみた。これもお好み焼き風で美味しい。
たたきは色々な形で使える食材だなあ。
夕暮れ。私は眠くなって、少しテントで寝ている間に、みんなは夕日を見に行っていたようだ。

起きたら、昨日釣ったイサキをさばく！
じゃーん。イサキのお造り。明日葉をふんだんに使って豪勢に盛り付けてみました。
しかし身がやわらかくて切り身は上手く切れていないのだけど、盛り付けと暗さのマジックで誤魔化す。
2匹分を刺身にしました。イサキはさすがの安定の美味しさ！
ロピアのスペアリブのダッチオーブン煮込み。ワインやビールやチューハイなどいろんな酒で煮込んだせいか、トロトロの肉になった。これぞダッチオーブン料理というかんじ。
グリーンカレーとタイ米。タイ米はこういうクセのあるスープ系とは合いますね。
残りのイサキ2匹はアクアパッツァにします。
アクアパッツァ用の具材がきちんと用意できていないので、オリーブオイル、ニンニク、白ワイン、じゃがいも、で煮込んだ。
でも色々と肉を食べすぎて今日はここまで食べきれないので、これは明日の朝食にすることにする。