朝、近所を歩いていたら、
自転車に乗りながらゴミ捨て場の空き缶を拾って回っている人がいた。

まあ、その光景自体はめずらしいことではないのだけど。
今日、びっくりしたのは、
その拾っているのが、よく見る浮浪者風のおじさんではなく、
普通の主婦ぽい人だったのだ。

乗っている自転車はママチャリながら安くはなさそうなしっかりした作りで
前に付いているカゴは、スリ防止のフタ付きのカゴである。
綺麗なのでけっこう新しい自転車であると思える。

そしてその自転車の後ろには、
効率よく空き缶を拾って回るための仕組みが設置されている。

後輪の上に台を載せてあり、その４隅に金属のポールが立ててある。
彼女は自転車に乗ってゴミ捨て場を一つ一つチェックしながら、
空き缶が入っているビニール袋を見つけると、それを取り上げて、
自転車の後ろのポールにビニール袋の取っ手部分をかけるのだ。
なるほどよくできた仕組みだなー。

というか、
浮浪者のおじさんの専売特許だと思っていた空き缶拾いであるが
こんなちゃんとした自転車が買えて、
しっかりとした自作の台とポールの設置までできるような
主婦（じゃないかもしれないけどそんな雰囲気。少なくとも浮浪者風ではない。）
もやるほど、もしかして空き缶拾いって、
いいバイトになるような金額なのだろうか？

と、気になったので調べてみると。

【副業】アルミ缶拾いで生活していけるか【雑学】 – NAVER まとめ>

だいたい1000円の収入のためには500ml缶で計算すると500個くらい必要
なのだそうである。

うーむ。高いのか安いのかよくわからないけど
その労力分を他のバイトで働いた方が効率が良いような気もするが。

でも、あの自転車の工夫といい、
もしかしたらちょっと楽しさも入っているのかも。
空き缶収集ゲーム的な。
そして、できるだけ安いスーパーを探して遠くてもそこに行って買う、
みたいなことに情熱を傾ける面白さと、似ているような気もする。