NHKの「ワイルドライフ」で紀伊半島の海の特集で「オジサン大集結」という副題がついていたので、つい見てしまった。

「オジサン」とは人間のおじさんのことではなく
伊豆諸島での釣りでもよく釣れる美味しい魚の名前で、
通称ではなく、実名が「オジサン」なのだ。

そのオジサンが海中でどんな風に過ごしているのかは釣り師としては気になるところ。

そしてカメラに映し出された海中のオジサンの姿は、
確かに大集結しているが、何をしているのかというと、
なんと、何もしていないのだ。

他の普通の魚は、終結して餌を食べるために泳ぎまわったりしているのだけど、
オジサンたちはただ集まっているだけで、ほとんど泳ぎもせず
海の中をダラーっと漂っているのだ。
更にヤル気の無いオジサンは泳ぐこともせず岩の上に乗っかってボーっとしている。
そんなオジサンたちがみっちりと大集結しているのだった。

そんな様子を語るナレーションを聞いていると、
オジサンのことを言っているのか、おじさんのことを言っているのかわからなくなってくる。

そんな面白い回の放送だった。

ちなみに、何もしないように見えているけど
何のためにこうしているのかは解明されていないのだそうだ。
本当に何もしていないのかもしれない。