大島2007＿2＿酔い登山とテキサスな山頂

朝６時、大島に着く直前に起こされ、急いで荷物をまとめて降りる。
あまり飲んでいない１名がいなかったら、確実に乗りこしていた。
昨夜は食堂のテーブルにつっぷして寝てしまったので、
なんだか寝たというよりうたた寝した気分でしかない。
大島の元町港に着くつもりが、到着したのはかなり離れた岡田港。
うーむ。いきなりスケジュールが狂う。
気を取り直してバスを待ちつつとりあえず朝ご飯。うどんをゆでて食べる。
そしてバスに乗り、元町港へ。
そこから徒歩２０分くらい、キャンプ場まで歩く。
二日酔い、、、というか飲んだそのままに近い状態で
ザックを背負いながらの徒歩は辛い。
キャンプ場で手続きをして、三原山へ向かう。
が、頂上口まで行くバスの時間に間に合わなかった！
そしてタクシー会社に電話するも、１台も残っていないとのこと！
なので、仕方なく、歩いて頂上口まで行く。
９０分くらいの登りで、普通のアスファルトなのだが、酔っ払いにはキツイ。
そして眠いし。
途中の景色は良かったりした。

そしてようやく頂上口へ。
火山のまわりを外側周りで攻める。
天気はものすごく良くて、空もきれいで伊豆や利島などなども見渡せる
すばらしい景色。
なのだが、なかなか火山に覆われた荒涼とした景色が、
行っても行っても同じかんじで、景色も変らず、だんだん飽きてもくる。
というかルートも長いし。。
景色がよく平らな岩のあるところでお昼にする。

・・が、何と、食料を忘れてきてしまったのだ！がーん！
火気や食器類は持ってきているのに。ショック！。
しかし行動食のカロリーメイトと「ままどうる」は持ってきていたのが幸い。
これらでカロリー補給をして、難を逃れた。
といっても、カロリーは満たされても、なんだか気持ちがおなかいっぱいには
ならないものだ。こういう食事は。
そしてそして。
当初予定していたテキサスロードは、けっこう時間がかかりそうなので、やめて
もっと短いコースで降りることにした。
そもそもテキサスっぽい（？）荒涼とした風景は、十分すぎるほど堪能したので
もういいや、というかんじなのであった。
そんなこんなで小田急ハイクの一行にまぎれつつ、下山。
大島温泉ホテルまで降り、ビールを飲んで一休みしつつバスを待ち、
やってきたバスで元町まで下る。
元町のスーパーで買い物。
今夜は鍋にしよう。
食料と酒を買い込んで、キャンプ場まで歩く。

着いて、置き忘れた昼ごはんの入った袋を見てみると、
中身のパンが無い！
というか、パンの入っていた袋はあるのだが、パンが１斤まるまる無い。
その他、ハムなども無い。
クリームチーズはつつかれた後があったが無事だった。
キャンプ場に併設しているホテルの人が
「カラスかリスか何かがあさったみたいで、その辺に散らばってたのよー」
と言っていた。
しっかしうまいこと食料をもって行くものであるなあ。
テントを建てて、とりあえずお腹がぺこぺこなので
すぐにできるものを色々切って炒める。
以外に美味しかったのが、伊豆七島名物の「あしたば」。
あしたばと、ソーセージとシメジを切って適当に炒めて
醤油で味付けしただけなのだが、めちゃくちゃ美味しい。
苦味が美味しいのだ。
本当はアク抜きをするべきらしいのだけど
しなくても苦くて美味しい。
冬の夕暮れは早い。
１７時くらいでもうあたりは暗くなってきた。
ランタンをつけて鍋の用意を開始。
そうそう。キャンプ場は我らしかいなくて貸切状態で
５個くらい設置してあるテーブルが使い放題なのでとっても便利だ。
やっぱりレジャーは閑散としている時期と場所に限る。
混雑しているところって、気が休まらないし不便だしで良いことが無い。
鍋はホタテと鶏肉団子とタラなどを入れて。
そして、あしたばも入れたのだが、これが意外と正解！。
春菊代わりとして程よい苦味を加えて、かなり良い働きをしている。
ほんとにもう、あしたばってすばらしい。
その上栄養分も満点で滋養強壮作用も抜群だという。すごい。

昼ごはんもあんなだったし、やっとまともな食事ができて
お腹も心も満腹になったところで、
併設のホテルのお風呂へ。
キャンプでまともにお風呂に入れるというのもすごい。

ここのお風呂は長細かった。
ちょうどホテルの食事時間の様子で、
お風呂も貸切状態で独り占めだ。
登山の筋肉痛をほぐしつつゆったり入る。
お風呂から出たら、めちゃくちゃ眠くなった。
もう今にも寝たい。
だけど、一応テントで酒盛り。
日本酒と焼酎を飲む。
テントの外が明るい。
今日は満月のようだ。
昨夜船から見た月も綺麗だったけど、今日の方がまんまるい。
こんどこそうまいこと写真を撮ろうと頑張るけど
やっぱり小さくなってしまうんだなあー。レンズの限界か。