早起きしてテントを撤収して、
朝8時半発のフェリーで久米島を後にする。
久米島のフェリーターミナルに併設の
「蛍」というスナックみたいな食堂で買ったお弁当で
フェリーの中で朝ごはん。
帰りの船は途中、渡名喜島を経由するので
行きよりも時間がかかって、
4時間かけて那覇の泊港へ到着。
この後の日程ではキャンプはしない予定なので、
キャンプ道具を別のカバンに一式詰めて、
先ず港の郵便局からゆうぱっくで自宅に郵送する。
そして大東海運へ行って、大東島行きの船の切符を購入。
他の船の窓口はターミナルの1階に開放的にあるのに、
大東海運だけは、2階の隅っこの方に
ひっそりと存在している。
この辺のマニアックさが、また良いかんじ。
切符も無事購入できて、いよいよ今夜、
念願の「フェリーだいとう」に乗船だ。
半年前には台風で乗船を断念していたので
今回、予定通りに出航するというのが夢のようである。
大東海運にて切符を買った時に
「船の中に食べるものとか売ってますか?」
と聞いたら
「カップラーメンと飲み物の自動販売機しかないので
買っておいた方がいいですよ」
と言われたので、夕食と翌日の朝食、そしてお酒を買っておく。
夕方の大東行きフェリーの時間まで
市場などをぷらぷら。
牧志市場の食堂で昼ご飯。
ナーベラー味噌煮。650円。
味がちょっと薄かったなあ。
夕方17時発。
いよいよ、念願の「フェリーだいとう」に乗り込む。
秋のチャレンジは台風に翻弄されて乗船できなかったので
今度こそ乗ることができて、非常に嬉しい。
離れ行く那覇を眺めながら、甲板でオリオンビール。
秋には台風の影響で、この夢が果たせなかったので、念願叶ってとても嬉しい。
デッキで海とコンテナを眺めながら「諦めなければ、夢は叶うもんだなあ~」なんて、大袈裟にしみじみとオリオンビールを飲んでいます。
「フェリーだいとう」は、ほとんどが貨物スペースで、
客室部分が小さい。
想像以上にコンパクトで、びっくりした。
大東島までは15時間かかるので、夕方出て翌朝着くという
夜行船なのだけど、他のその手の船に乗ってきた経験上、
広間に雑魚寝だと普通に思っていた。
しかし、2段ベッドに各自のスペースが割り当てられていて、
ベッドもカーテン仕切りではあるが
プライベートスペースになるし、
布団も割りとフカフカだし、
枕もフェリー雑魚ね系にありがちな固い箱型枕ではなくて
薄いけどやわらかい枕だし。
シーツも毎度交換しているらしくパリッとして清潔なかんじだし。
なかなか居心地は良かった。
そういえばこの船は、2等とかそういう等級が特に無かったな。
距離換算だけの金額でこの位のスペースに寝れるのは
コストパフォーマンスは優れていると思う。
一室だけ特別ルームがある様子であったけど、こちらの値段は不明。
特に切符購入時にその情報はなかったのだけど
どうやって買うんだろう?
カーテン仕切りの2段ベットで
布団もフカフカで、居心地は良い。
雑魚寝だと思っていたので、ポイント高い。
居心地は良いのだが、
小さくて海が荒いので、けっこう揺れる。そして、酔う。
「酔う前に、酔え」という教えに基づいて、
夜行の船では船に酔う前に酒に酔うように心がけてきたのだけど、
不覚にも、酒で酔う前に、この揺れの方が先にきて、
船に酔ってしまった。
おかげで酒はおろか、ご飯も食べられない。
仕方が無いので、横になっていた。
横になってもなかなか眠れない。
そして本も読みたくない。
気持ち悪いなー、暇だなー、と思ったまま深夜まで過ごす。
夜中になったら、少し慣れてきたのか?
いきなりお腹が空いたので、ようやく持ってきたお弁当を食べる。
お酒は飲まなかった。
というか、
「飲酒禁止」という貼紙が貼ってあるのだ。
ビール1本とか、そんな程度は別にいいんだろうし、
出航時に飲んでたんだけど、
このような小さな船の中で酔っ払うのはご法度のようだ。
「最近、悪質な嫌がらせが起こっています。モラルある行動を。」
「大人として恥ずかしくない行動をしましょう」
などという貼紙がしてあるので、
きっと酔っ払って騒いだ人がいたんだろうなあ、と思われる。
団体で夜行の船なんて乗ったら、飲んで騒ぎがちなので、危ないところだった。
この船は一人で静かに乗るのがいいのかもしれない。
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