へんてこえ日記〜酒と旅と自然とその他もろもろ ブログ

4人の少年に運のグラデーションを見る

りつりんを公園で散歩させていたら、遊んでいた小学生男子4人が近づいてきた。
「わー。これはプードルだ。かわいい!。お手するかな?お手!しない!」
一番積極的な一人の少年が話しかけてくる。

りつりんは子供にキャーキャーと騒がれるのが嫌いなので(自分も子供のくせに)、尻込みして逃げたがっていたので、少年たちは再び公園を走り回って自分たちの遊びを再開し始めた。

私は芝生で少しりつりんを遊ばせようと、テニスボールを投げて、走って取って、持ってこさせる遊びを繰り返していたところ、さっきの4人の少年たちが再び近づいてきた。

「すげー走る!。やっぱ猫とは違うなー!」
と、ボールを走って拾ってくる様子が面白い模様。

そのうち、1人が「僕も投げてみたい!」と言い出したので、ボールを渡してあげた。りつりんは少年が投げたボールにもきちんと反応して、全速力で走って持って来た。

面白くなってきた少年たちは、かわるがわるボールを投げることになるのだが、そのボールを渡してあげる私は大人として気を抜くとついつい積極的な少年ばかりにボールを渡しがちになってしまうことに気が付いた。

この少年たち、みごとに積極性がグラデーションだった。

少年A:
何でも最初に話しかけてくる一番積極的な子。
私が「ボール投げたい人!」と言うと即座に「「投げたい!」という意思を表明するので、ついこの子に渡してしまうことが多くなる。

少年B:
Aほどの積極性は無いけど、私が「ボール投げたい人!」と言えば「投げたい」意思は表明する。でもAほどの熱意ではなくて、手をあげる程度だったり。

少年C:
私が「ボール投げたい人!」と言っても「投げたい」と言わずにモジモジしている。で、AかBが何度も投げているうちに「僕まだ投げてないけど・・」と言い出すので、一同「あっ」と気が付いて、Cに投げさせてあげる、というかんじ。
結局は「投げたい」とは言わず、「まだ投げてない」と言うことによって同情票をもらうかんじ。

少年D:
集団にくっついてはいるけど、私が「ボール投げたい人!」と言っても、終始何の意思も表明しないままだった。気を抜くと一生ボールを投げさせてもらえないままになりそうだけど、少年A、B、Cが何度か投げた後、私の方で「そうや、この子投げてないな」と気が付いてようやくボールを渡す、というかんじ。様子を見ると決して投げたくないわけではないけど、他の勢いに乗る積極性はなく、一歩引いちゃうかんじ。

というかんじの4人の少年だったのだけど。
ボールを投げた回数は、このグラデーション通りにAが一番多くて、Dが一番少なかったと思う。

大人としては平等に投げさせてあげたいのだけど、何か言ったらすぐに「はいっ!僕やりたい!」と言って来る子には、ついやらせてあげてしまうことが多くなった。

そんな様子を見て、なんだか人生において運が良い悪いというのも、実はこんなかんじの態度にも関わってくるのではないか?と思ったりした。

私が「チャンス」をあげる神様だとしたら、「これ欲しい!」って言ってる人にはそのチャンスを多めに渡しがちになるだろう。そして何も言わずにモジモジしてるだけの人には、チャンスをあげるのを忘れがちになるだろう。「あ、そーいえばまだあげてなかったわ」って気が付いて、たまに1個くらいあげるかもしれないけど。

なんて、自分を神様に置き換えて物を考えるのもずーずーしいですが。
案外そんなものなのかもしれない気もした冬の夕方。


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