新宿にて久しぶりの仲間と飲み会。
大学時代のキャンプ部の同期の面々と。

といっても私は在学中に部員ではなく、
卒業後、部員だった親友ＦＪに誘われて三宅島へのOBキャンプに参加したのを皮切りに、
年１～２回は行われるOBキャンプや飲み会にほぼ全て参加していたので
卒業後のキャンプ参加率や交流は部員並み、いや、以上あったかもしれない。

そもそもこのキャンプで東海汽船に乗って三宅島に行ったことがきっかけで
いまだに私は東海汽船に乗って伊豆諸島へキャンプに行きまくっているのだが。
いまだにこんなに島に行ってキャンプしているのは部員でもいないかもしれない。

ところで今回、集まったのは、
先週、同期の部員の一人が突然亡くなったという知らせが入ったので、
追悼飲み会をしよう、ということになったからだ。

亡くなったその通称ＹＯという男性は部の中でも1，2位を争う酒飲みだった。
いや、争ってはおらずダントツ1位だったのだろう。
親友ＦＪにＯＢキャンプに誘われた時の誘い文句は「キャンプに行こう」とかではなく、
「〇〇（私）と対決させたい人がいるの！」だった。
そして行ってみると、その対決させたい人というのはＹＯであり、
何の対決をさせたいかというと、酒飲みの対決だった。

そのキャンプ部の面々もよく飲む人達だったので
初回のキャンプ地、三宅島へ向かう東海汽船の甲板上の宴会では
どんどん酒が空いていったのだが、
ふと気が付くと、総勢10名ほどのメンバーのほとんどは酔いつぶれてその辺で寝てしまっていて、
最後に生き残った私とＹＯの二人で、
残っていたウイスキーに切ったリンゴを入れた「リンゴハイ」を差しつ差されつ飲んでいた。
ＦＪの目論見通りの対決が行われていたのだった。

そんなものをずっと飲んでいたので、当然記憶はぶっとんで、
次に気が付いた時には私は一人で八丈島まで乗り越しをしてしまっていたところで、
折り返しの船でようやく三宅島へ上陸し、みんなと再開できた。
・・などという伝説も作ったおかげで、
会ったことのない部員の人にも私の名前は知られていたようなので
初対面の人でもあまり違和感なく昔話をすることができた。

そんな対決相手だった人の追悼は飲み会が適している。
新宿へ行くと必ずYOが行っていたという店へ集まった。
そしてそんなメンバーでの追悼飲み会なので
思い出話で出てくるエピソードも、
安い紙パック酒を回し飲みしたとか、騒いで怒られたとか、食い逃げとか、
そんなのばっかりで、懐かしい感覚だった。
ご冥福をお祈りします。