沖縄2009秋_6_予定変更して渡嘉敷へ

朝、那覇のホテルをチェックアウトして、
ひとまず泊港へ向かう。
「ふぇりーだいとう」の切符をまず買ってから、
夕方の出航時間まで、また国際通りでもぶらつくか、と思っていた。

泊港について、「フェリーだいとう」の窓口を探していると、
携帯に電話がかかってきた。

「フェリーだいとうですが、
今日の出航は、台風の影響で延期になりまして、
様子見なんですけど、とりあえず、あさって発に変更になりました。」

えー！。ここまで来て、なんてこと！
余裕は見ていたから、２日ずれでもまだなんとか大丈夫なので
予約はそのままにしてもらったけれども。
しかしショックだー！やっと乗れるかと思ったのに。
そして、本当に台風が来ていたのねえ。。。
ウワサには聞いていたけど、出航予定はずれまくるというのは、
本当だったんだなあ。

まあ、気を取り直して、空いた二日間を他の島で過ごすしかないか、と
出航予定のボードを見てみると、のきなみ「欠航」の文字が。
大東島の後にまわろうと思っていた
粟島や渡名喜島などへの便も、欠航。
久米島行きは14時に出るようであるが、「満席」とのこと。
うーむ、どうしよう。でも本島にいるのも飽きたので、どこか島に渡りたい。

唯一乗れそうだったのが、渡嘉敷へ行く船であった。
渡嘉敷には今年のＧＷにキャンプで上陸しているので
別にいいかなと思っていたのだけど、でも今これしか手がない。
ということで、14時に出るという「フェリーけらま」の切符を買う。

そして、渡嘉敷の宿を見繕ってで予約の電話。
「海の目の前」と書いてあった宿に電話をしてみると
「一人では受け付けていない」とつれない返事。
なので、素泊まりのみをやっている別の民宿へ電話してみると、
そちらでは感じよい対応で、予約成立。
フェリーの時間を告げると
「ああ、修学旅行でいっぱい来る船ね」と言っていた。
出航時間まで、港の中の、おなじみ安いお弁当屋さんで、
350円でスパムの乗っかったお弁当を買って、
出航前の船を眺めながら食べる。
確かに周りを見ると、修学旅行らしき高校生の集団がわらわらといる。
うーむ、しまった。せっかくの島を静かにすごせなさそうだ・・。
でも、仕方が無いなあ。

14時に船が出港。
晴れているけど、さすがに波はけっこう高くて、フェリーは大きく揺れながら
海を進んでいった。
高校生達は、この揺れに大騒ぎ。
高校生ってこんなに子供だったんだっけ？と改めて思い出してみているが
自分の時には自分の姿ってものは気がつかないんだよなあ。
波が高くても、フェリーの前方のデッキに出られて、
そして一番前の席からはガラスごしに外が見えるのだけど、
外に立っている高校生たちは、高い波がざっぱーん、とやってきて
ずぶぬれになっていた。
それにもひるむことなく、ぎゃーぎゃーと大騒ぎ。
船内もその様子を見て大騒ぎ。
揺れる船の中を走り回る。
そのうち、だんだん船酔いした子が続出。
船に設置させているビニール袋をどんどん取っていく。
「気持ち悪いー。超やばーい。」
「ぎゃー。おめえも外出てみなよー。」
吐いたり走り回ったり、もう大混乱状態。
過呼吸になって、はあはあと苦しんでいる生徒までいた。
ほんとにもう、ここは幼稚園か？というような船内の状況であった。
高校生って、若いんだなあ・・。

さて、そんな大騒ぎの中、70分の航海を経て、渡嘉敷島へ到着。
迎えに来てくれた民宿の車に乗って、阿波連地区へ向かう。
今回宿泊する民宿「大城荘」は、
このあたり唯一のスーパーにも近くて便利な場所に立っていた。
中もけっこう広くて、お部屋もキレイで広々していて落ち着く。
落ち着くが、大量にやってきた高校生の大騒ぎする声が外から聞こえて
うるさいけど・・。
客は私の他に、女の子の二人組みが泊まっているだけで
ほぼ貸切状態でいいかんじである。

10月下旬になるというのに、ここはまだ夏まっさかりというかんじで
蒸し暑くて、セミなどの虫の声につつまれている。
荷物を置いて一息ついたところで、海に出てみる。
海は素晴らしく青かった。
やっぱりここの海は、キレイだなあ。
しっかし、この海にもやはり、高校生集団が大量にいて、
大騒ぎで、海をゆっくり堪能できる雰囲気ではない。
ちょっとはずれた方の、人気の無いビーチの方に行ってみたら、
さすがに奴らはそこまでは気がつかない様子で誰もいなくて落ち着いた。
この辺は、一度来たことがある経験がモノをいった。
日が暮れてきたので夕食をどこかで食べようかな
と思ったのだけど、なんだかあんまり店が開いていない。
素泊まりという選択はあまり適切ではなかったのか？。
ではまあ、新垣商店にて何か買おう、と覗いてみると
お惣菜の類が売っていなかった。
とはいえ、ここで何とか調達するしかない。
そこで。
お豆腐、きゅうり、もずく、「魚団」缶詰、肉みそ
と、いちおう栄養バランスを考えつつチョイスしたのだが、
しかしなんだかキャンプの食材の買出しみたいなかんじに
なってしまった。
こんな状況になるのであれば、火器とか持ってきて
調理するのもアリだったかな。