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高輪ゲートウェイの名前に困る人

山手線の新駅の名前が「高輪ゲートウェイ」になったことに関して、「高輪だけでいいじゃん」「無理にカタカナ必要?」「野球場みたい」などなど、否が多いかんじで賛否両論が巻き起こっておりますが。
ほとんどの人は「ダサいなー」的な感覚的な意見で言ってると思うけど、私は職業柄、真っ先に思ったのは
「名前が長いと、いちいち大変そうだなー」ということだ。

企業のWEB関連のモノを作る仕事に関わっている私の個人的な経験の話になりますが。
企業のホームページとかバナーなどに企業名を入れるのは必須ですが、合併しまくってやたらと長い企業名の場合、限られたスペースに上手いこと入れるのが困難な場合が非常に多いのだ。デザインが崩れるだけならまだしも、物理的に読める大きさで入れることが無理な場合もあったりする。かといって企業ロゴを2行に改行してしまうわけにもいかないし、ホント、企業名は5文字以内に収めること!というような気まりを作ってほしいと思うことがよくあるほどに、長い企業名には苦労している。

山手線の駅名はこれまで4文字が最高だったので、駅関係のあらゆるモノが4文字以内を想定してテンプレートが作られているのではなかろうか。そこにいきなり倍の8文字が来るとなると、いろんなところで「入んねー!」という製作者たちの声が巻き起こってくる予感がする。

企業名の場合はいくら物理的に入らなかろうが何だろうが「いいから入れろ」というクライアント圧力によって無理やり入れることにはなるのだけれども、今回の駅名の場合、そこまで無理な圧力をかけるほどに駅名に思い入れのある人がいないかもしれない。となった場合、
「いやー、どうしても4文字までしか入らないんで、表記としては『高輪』にしておきますね。高輪だけでわかるでしょ。」
とかいう製作者のゴリ押しによって『高輪』のみの表記で済まされることが多くなっていくうちに、もう誰も「ゲートウェイ」を付けなくなって、なしくずし的に「高輪」のみになってしまった。なんてことになるのではなかろうか。


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