東海汽船の甲板で迎える朝。
一つ目の島、大島に着いたことには気が付かず、
目が覚めると次の利島に着くところであった。
シーズンだからか、風が無いからか、
今回の利島行きは「条件付き出航」ではなかった。
そして新島を経て、目的の式根島に8時に到着。
人がいっぱいだ。
送迎の車にもぎゅうぎゅうに乗りこむ。
宿に着いても相変わらず、ぎゅうぎゅうなかんじで人がいっぱい。
玄関に帰り客の荷物が積まれている中を通りぬけて
広間に通されるも、しばらく放置されてどうしていいのやらわからない。
いや、放置というか大学生グループの中のキンタロウ似の女子が
宿の人に矢継ぎ早に質問し続けているので、
なかなか指示したりとかする暇がなさそうだ。
やっとこさ宿泊名簿を渡されるが、書く物を渡されない。
なんだかなあ、というかんじでしばらくそこにいたが、
よくわかんないので、着替えて、荷物は宿に置いて、海に出かけて行った。
宿の目の前にも海水浴場はあるのだが
今日は離れた中ノ浦海水浴場へ行ってみる。
離れているといっても式根島は小さいので歩いて30分ほどで着いてしまう。
島を歩いていく。
人がいっぱい来たとはいえ、それでもやっぱり人気が少ない。
のどかな道を歩く。夏っぽい。
海が奇麗だった。
リアス式海岸なので波も少ない。
水も暖かくて気持ちがよい。
シュノーケルで泳ぐと熱帯魚が見れる。
たまーに、腕に「チクッ」と刺さるものがあったのだけど、
あれはクラゲなのだろうか。
少し腫れたけど、放っておいたらしばらくしたら跡形もなく消えたけど。
この「チクッ」というのがたまにあるのだけが難点だったが
海はとっても気持ちが良かった。
パラソルを借りたおかげで
日に焼けずに済んだ。
パラソル、正解。
お昼ご飯は小さな海の家のカレーライス。
小さいカレーライスで少ないなあと思ったけど、まあこんなもんでしょ。
3時頃まで海にいて、そのあとは歩いて温泉めぐり。
式根島には無料で入れる海沿いの温泉が3つあるのだ。
その一、地鉈温泉へ。
断崖の谷間を抜けて行くという
すごい所にある温泉だ。
ほぼ海の場所に湧く、海中温泉。
温泉を見たら、ちょっと「えー」というかんじであった。
色がこんなんで、
そしてフナムシがたくさんいて、
入るのに躊躇する。
人は誰もいなかったので余計に入りにくい。
昔は人がいっぱいいたような記憶があるんだけどな?
これ、入っても大丈夫なのか?
という雰囲気なんだけど、特に入るなとも書いてないし
むしろ入るべきなかんじなんだけど、
しばらく勇気がでなかった。
でも、タオルを入れて絞ったもので体を拭いたら気持ちが良かったので、
足だけ入れてみよう、と入れたら意外と入れたので、
思い切って全身つかってみたら、思いのほか気持ち良かった。
入ってしまったら、とてもいい温泉だった。
こうなったら何も気にならなくなって、しばらく温泉につかった。
温泉から出たら、なんだかさっぱりして、
ほんのりと体がホカホカした。
うん、なんだか良い温泉だ。
二つ目の温泉。
これも海岸沿いの「足付温泉」
こちらも海から湧いている温泉。
岩場の中の水たまりのようなところにあって、
こちらのお湯は無色透明。
お湯の温度がけっこう熱くて、入るのに苦労したけど
入ってしまえばこちらも大丈夫。
熱いせいか他に人がいないので貸切だ。
少し離れたところにも同じ温泉が湧いていて、
そちらは海水が混じるのでもう少しぬるくて、
そっちには人がたくさんいてやや混みあっていた。
ちなみにさっきの地鉈温泉は「内科」に効くらしく
こちらの足付温泉は「外科」に効くらしい。
両方入れば何もかもに効くってことか。
このせいかどうかわからないけど、
この日の夜の睡眠はとっても良く寝ることができて
旅帰りにしては、元気に帰ってこれたのでした。
そして最後に「松が下雅湯」。
ここが一番広くて設備がちゃんとしてるというかお風呂っぽい。
源泉は最初の地鉈温泉から引いているのだそうだ。
温度は調節しているので、入りやすいので
長く入っていられる。
宿の夕食。
漁師宿だというので期待していたのだが、、、
期待とちょっと違ったので
早々に食べて、二次会へ移動。
歩いて居酒屋「千漁」へ。
本日の地魚二種のお刺身。
あっさりしたお味。
島焼酎「しきね」をロックで。
芋の濃いめ味で飲みごたえあり。
明日葉てんぷら。
ウツボの干物だそうだ。
かなり硬い。
カリカリに焼いた皮が美味しかった。
魚を水だけで煮たという、めずらしい料理。
しかし水だけとは思えないほど、魚の味がしっかり出ている。
この魚は地魚の「たかべ」らしいのだが、
きっとこのたかべが美味しいのだと思う。
去年、大島で食べた時にも「たかべ」の塩焼きが
美味しかったという思い出がある。
この料理、自分で上手く作れるのかなあ?
やっぱり「たかべ」が良いのかなあ?
この料理を何煮といったか、名前を忘れてしまった。。
〆に「づけ丼」。
大島で食べた「べっこう丼」とは違うものだった。
魚は美味しかったけどなぜかご飯が水分が足りないかんじなのは
さっきの旅館の夕食もしかりであった。
このご飯具合は式根島クオリティなのかどうか?
夜寝る前にも温泉に入ってこようかどうしようか迷ったけれども
面倒くさくなってきたし、明日、日が登る前に入ることを優先しよう
ということで、宿でシャワーだけ浴びて、寝た。
コメント